秋田県〜福井県に700Km南下 〜さらに家路500Km |
昨日(3日)19時に男鹿半島を出発した。
北陸自動車道の新潟(中条)入口手前の、「道の駅、まほろば」に午前1時(4日)過ぎに到着。
順調と言えばそうだが、このまま走り続けても富山は6時頃・・・。
簡単に言うが、身体は疲れているのは当たり前のこと。
ここで大休止するか?
走り続けるか?
ここで寝ることにした。
ただし運転席で横たわって(リクライニングできない)目をつむる。
そのまま、何時間も寝てもかまわないと思いながら・・・。
でも、結局、1時間たらすで起きてしまった。
そうなると、走ろう!
家には5日の夜ないし、6日の朝方までに帰ればいい。
まだ、4日の午前1時過ぎ。
4日に能登半島の突先で夕陽撮影して、そのまま走って帰れば5日の夜には家に着く計算。
よく考えてみると、奥々八九郎温泉(十和田湖ふきん)を朝出て、仮眠はしたものの、まだ睡眠という長い眠りについてない。ましてや、このまま能登半島を走るとなると、これは寝不足で危険が伴うことになる。
どこかで、一度ゆっくり寝なくては!
そんな気持ちが、能登半島を走ることを辞めさせたのである。
でも、このまま、ただ帰路として走るのはもったいない!
地図を見ていると、福井県に東尋坊と越前岬が目についた。
ここだ!
帰路の途中であり、これからゆっくり走っても午前9時〜10時には着くだろう。
という訳で、やっと本日の日程(夕陽撮影まで)が決まった。
結局、北陸自動車道の石川県・加賀インターで降りて、午前10時頃に福井県・東尋坊の手前の雄島に着いた。
駐車場に車を停めて、雄島にかかる赤い橋を渡った。
やはり、計画にない場所であり勉強不足で、ここが何が有名なのかわからずじまいだった。
ようは、車に乗りっぱなしで身体を動かそうと思っただけであった。
ほどよい、汗をかき、直ぐ近くの東尋坊へと車を走らせた
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雄島

(十和田湖ふきん) |

(十和田湖ふきん) |

(十和田湖ふきん) |
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雄島から見える東尋坊。
ここから見るかぎり、展望台がある一部が観光地なのだろうか?
ところが、東尋坊に車を停めようとしたが、観光客の車が多く駐車場も一杯状態。
空いていると思いきや、有料駐車場とある。
車のハンドルはいつのまにか左に切られ、東尋坊は横を素通りしただけ。
まっ、いいか!
どうせ、こんなに人が居るようだったら、カメラを三脚に構えて撮るのは考えものだし、先ほど見た限り狭いという意識があった。
腹がすいた!
思い直してみると、男鹿半島から一晩〜朝までむすびとパンくらいしか食べていない。
ここは、ゆっくりしよう。
景色のいいところを探し、ガスコンロを出して、クーラーボックスの食材で何か食べよう。
そこで、昼寝もしよう。
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昼食 自炊でお腹一杯! |

(水平線を見ながら食す) |
東尋坊から越前岬に向かう途中の海岸で昼食。
どうせ食べるなら、少しでも景色のいい所で食べたい。クーラーBOXを開けてみると食材がかなり残っている。
では、片っ端から焼こう・・・。
次の画像は、今回の食事で食べたもの。
ちょっと、多いのではないの?
でも、美味しかった。 |

(冷凍のエビピラフ) |

(何とか入りのウィンナー) |

(ボイル用のハンバーグだが焼いて食べる) |

(もちろん生卵も持参・ハムエッグだよ) |

(インスタントラーメン) |

(何処かで買ったキリタンポ) |
自炊の話
私は決して、料理人でもなければ食材や献立にも凝っていない。
旅をしていて、思うときに食事がしたいだけである。
今回のようなカメラ撮影を目的とする場合には絶対的。
時間がバラバラで何処で食べるかも決まっていない。
ちなみに今回の旅で、外食は道の駅で立ち食いそば(¥400円)を一度食べただけ。
ただ少しの拘りを言うなら、火を通して温め・焼いて食べることはする。
よく食べるものとして、和風てりやきハンバーグ・少し高級なウィンナー・ロース豚焼き・牛肉・鶏肉・ハム・ソーセージ・卵・豆腐・エビ・あさり・焼き飯・ラーメン・カップ麺・くだものゼリー・野菜ジュース・ヨーグルトなど。今回も出かける日に、高速道路に乗る前にストアーに寄って33品目を購入。クーラーBOXに入るように小さい梱包サイズを買うのである。あとは、旅の途中に買い足したりする。
最近では、コンビニが何処でもあり、米食として弁当が食べれるのが嬉しい。それと、氷を途中で補給できるので魚介類もOKなのだ。ちなみに、今回は6回ほど自炊をした。また、時には地元の美味しいものを見つけると買って食べることもある。(今回はきりたんぽのみ)時間に左右されず景色の良い所で暖かいものを食べれるのは最高。水も15リットル持参している。
これらの自炊道具は、なんと30年もの。一番古いのはラーメンを作っているコッフェルとスプーンやフォークなどついているセットものは高校1年の時に購入したもの。30年を過ぎている。
フライパンは20数年ものです。最近、キャンプすると綺麗な道具をテーブルの上に並べられ、それもどこかの有名ブランドとお決まり?
確かに、私が道具を揃えてたのが、高校生時代でお金もなく、これでも精一派のものでした。
コッフェルなどは、焚き火の中で米を炊いていた時代もあり周りは真っ黒。中もこげて茶色になっている。
愛着があるというか?
このサイズが最適というか!
いまでも十分使えます。
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(食事道具はひとつのプラBOXに収納)
食事道具は椅子の左のプラBOXに全部納まっている。BOXには包丁からまな板、調味料(塩、塩コショウ、しょう湯、ソース、油、スパイスなど)が入っていて最低の料理はOK。アルミホイルやサランラップなどもあるよ。
この中に、ミニコンロ、ガスコンロも・・・収納。
だから、いつでもどこでも自炊が可能なのだ。
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(2004年道後山)
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(寒〜い、冬でもやりますよ)
コンロとしては、左で見るガスコンロを長く使用していました。ところが、去年「峠と旅」を取材させていただいた蓑上氏とキャンプ中に、カセット式のミニコンロを使っているのを見て、私もその後に購入した。今回の旅でも使用しているが、少し高いが小型で高パワー式を買った。
とても便利がいい。直ぐにセットでき、火力調整も自由自在。なんと言ってもどこでも手に入るガスボンベ。
これって、田舎のお店に行っても手に入るのですよ。
ただ欠点は、寒い冬場は火力が小さくなり、風にも弱い。冬場は左にあるガスコンロは絶対必要です。
鍋焼きうどんなんてカセットコンロでは無理でした。熱くならなかった。
風対策は、今回のようにアルミの板(家庭のガスコンロで使うもの)を半分に折って三方をふさぐとバチグーなのだ。
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越前岬 呼鳥門(こちょうもん)あたり で夕陽撮影 |

(左の隅に呼鳥門) |

(呼鳥門) |
食事を11時頃〜撮影まで16時まで、ゆっくり食事をしたり寝たりできた。
そうは言っても、撮影場所を探すため、呼鳥門あたりまで行ったが、この石碑より向こうは立ち入り禁止区域。
この岩の下から、広角で日本海に沈む夕陽を思ったが無理なようだ。
どうしようかと思って振り向いた後ろの山。
あそこか・・・。(ここって、家に帰ってしたのだが、ビューポイントと記された場所だった)
また、緑色の斜面は、水仙が咲き誇る所としても有名だったようだ。
ガードレールが邪魔なので、ここでもジムニーの屋根の上のキャリアからの撮影となった。
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(日本海に沈む夕陽) |

(グッドタイミング、連絡船が通る?) |
撮影場所にカメラをセットできたのは、夕陽が赤くなる30分前のこと。
天気は、よさそうだ。
ただ、面白そうな雲がない。
赤くなり始めると、動くことは無理で、最後までそこで撮影をするのが原則。よほどのことがないと撮影ポイントは変えられない。あまり動くとその間に太陽は沈んでしまうのである。
夕陽はとても綺麗なのだが、少し何かがたりない。
そうしていると、右から敦賀と北海道を結ぶ新日本海フェリーが見えてきた。
ここでは、画像は紹介できないが、ポジで400ミリと600ミリで撮影できた。
偶然としか言えない。
このフェリーと太陽が沈む時間がある程度一致したのである。
確かに、水平線ギリギリに太陽があるわけではないが・・・、でも旅を思わせるカットが撮れたのは嬉しい。
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構えるカメラ
撮影中に何が起こるかわからないので、車から近い時は、何種類ものレンズを用意しておく。
撮影は14ミリで、その他に16−28ミリ、28−70ミリ、70−200ミリとテレコン×2倍、×3倍と用意している。ちなみに付いているレンズが200ミリ F1.8の優れもの。
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越前岬灯台
ここの灯台は思わぬ小さかった。
右にはイカを取る漁火が写っている。
この後、この船があちらこちらで見れた。
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越前岬で最終の美 帰路につく |
5月4日の夕方 19時である。
確かに、旅のスケジュールは5日の夜までに帰宅する予定だった。
ここで、あと1回の朝陽撮影はできる計算。
琵琶湖あたりか、若狭湾あたりで・・・。
でも・・・でも、そんなに自由気まますぎていいのだろうか? いまさら反省してもしょうがないのだが。
少し、家族や仕事先のことを思い出してしまたのが事実。
一応、敦賀までは車を走らそうと決めて南下し始めた。
ラジオを聞いていると、あちらこちらで高速道路も混んでいるようだ。また、明日朝方からも混むだろうと言っている。すでに、米原あたりでは十数キロ、吹田、神戸あたりでも、通過に2時間かかるそうだ。
これは、撮影どころではない、夜中から朝方までに兵庫県から岡山県のどこかのサービスエリアに居るように走ろうと決めた。
今回の旅は、前倒しのスケジュールで進行していたのである。
半日から1日も早いペースを保っていた。
これが、案外と気持ち的に余裕ができたのである。
旅は無事に終了して、始めて良い旅ができたという。
ここは、撮影はやめて、できる限り南下しよと決めた。
結局、そのまま一気に家まで走った。
家に着いたのは5日の午前4時前。
無事に「自由な旅」全走行距離3620kmの旅が終わった。
初めて見る景色、竜飛岬より津軽海峡の向こうに北海道、本州の最果ての地に見る夕陽。
無謀とも言えるジムニーの連続運転だったが、ほどよく疲れ、私には自由きままに心地良い走りだった。
寝ぶたくなると車を停めて目を閉じる。
その行動が私の旅そのものである。
東北は想像以上に良かった。
遠かったことが別の国に来ているような気がした。
旅に出る前には40歳も後半で体力に自信が無かった。
しかし、気力と体力にまだ大丈夫と健康状態を再認識できた。
こんな旅は病み付きになりそうだ。
次は何処へ行こうか?
楽しい旅が終わり、家に帰ると現実が待っている。
さ〜あ、このギャップを埋めるのが大変であろう。
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