奥薬研温泉(おくやげんおんせん) 「かっぱの湯」 青森県下北郡 |
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野宿したのは、奥薬研温泉「かっぱの湯」の駐車場。
ここに来るまでに、大きな温泉施設の駐車場は5月の連休とあって満杯だった。
しかし、ここの大きな駐車場には10台ほどの車が止まっていただけで、それも大方はここに車泊するようだ。
画像の右の奥の白いキャンピング車の位置から露天風呂にいける。土手の坂を少し下ると温泉がある。
今回の旅は、旅先の温泉地は調べていなかったのだが、「かっぱの湯」はかなり有名であったみたいだった。地図で見つけた温泉が偶然にも大当たり。
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奥薬研温泉 「かっぱの湯」

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朝5時に起きて露天風呂に行ってみると見ての通り先客がおられた。24時間いつでも入れるとあって誰が一番風呂かと考えても無理かな?
ここに賽銭箱があっても、みんながお金を入れるかもしれないだろう。私なら500円でも安いと感じた。
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奥薬研温泉には、川の上流から順番に「夫婦かっぱの湯」「かっぱの湯」「隠れかっぱの湯(河原の湯)」の3ケ所があった。(家に帰ってから調べて解ったこと)
入浴したのは「かっぱの湯」で湯辺りは最高にいい。源泉の温度もちょうど良い。川の上流にあたる部分から源泉の少し熱めのお湯が流れて入っていた。ぬるぬるした無色透明のお湯で1時間でも入っておれそう。時間帯も良かったのか、数人が浸かっていただけだ。お風呂は混浴で夜には夫婦ずれで女性も入っていた。
夜は寝る前に1度入浴。
次の朝に5時に1回入浴。考えることは皆同じで、誰もいない湯ぶねに浸かりたいと・・・。
こんな露天風呂が無料で入れるなんて、中国地方では考えられない。これだけのお湯があったら、周りは観光化され有名な温泉地として名高いだろう。
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隠れかっぱの湯(河原の湯)
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ここは、隠れかっぱの湯と言うほど、車ではよ〜く見ながら走っていないと通り過ぎてしまう。たまたま、道路に車が停まっていたので何かと思い車から降りてみると、「あっ、ここにもあったのか?」
もちろん、ここの温泉の名前が解ったのは、家に帰ってから調べてのことである。
どうやら、この画像で見えない部分にもまだあるらしい。
ちなみに、「夫婦かっぱの湯」は、「かっぱの湯」の近くの施設に付属されていて時間制限があったので、着いた日と本日の朝には入浴は出来なかった。
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恐山に向かう途中 |
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薬研温泉から恐山に向かう森林の中。やはりここにも残雪があり、道の脇に水芭蕉が咲いていた。
沼か湿原かの一面に咲いた。辺りを見渡したがなぜかここにしかなかった。
水芭蕉の群生地であったのだろうか?
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恐山(おそれざん) 恐山菩提寺 |

(山門) |

(地蔵山へ向かう途中から振り向いた) |
下北半島の中央にそびえ、高野山、比叡山と共に日本三大霊山に数えられる霊峰である。
境内には地獄や賽の河原などが点在しており、亜硫酸ガスの臭気がたちこめる荒涼とした風景が広がっている。
今から約1200年前、滋覚大師・円仁が唐の国で修業していた際、霊夢に聖僧が現れて「汝、国に帰り、東方行程三十余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊一体を刻しその地に仏道をひろめよ」とお告げを受けた。大師は直ちに帰国。霊山を探求して諸国を行脚してこの地に至り、山川大地まさに霊山と定めたところがここ恐山である。
総門から山門、本尊安置地蔵殿が連なり、境内には不動明王、千手観音像、延命地蔵尊などの像が建ち並んでいる。
亡くなった人の魂を降ろしてくれることで有名なイタコは通常本堂内に待機しており、3000円で口寄せを行ってくれる。また、7月20〜24日に行われる大祭典では多くのいたこが店を開く。
入場料=500円、開山期間=5月1日〜10月31日、入場時間=6:00〜18:00。
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(無間地獄あたり?) |

(地の池地獄) |

(賽の河原) |

(極楽浜を見る) |
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(太鼓橋) |
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(左が古滝の湯・右が冷抜の湯)女湯らしい
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境内には薬師の湯、花染の湯、古滝の湯、冷抜の湯という温泉があり、参拝者は自由に入浴することが出来る。
山門からは見えない位置に「花染の湯」があるそうだ。
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(薬師の湯) |

(薬師の湯の湯ぶね) |
下北半島と言えば、「恐山」を見ないわけにいかないだろう。(途中でそう思ったのだ)
朝陽や夕陽とは違う意味で、観光として見ておきたかった。
テレビにもよく出てくる有名地でテレビで見た印象どおりであるだろうか?
ウ〜ン思ったよりも狭かったかな?
でも周りの地形からすと、この部分だけが別世界にも見えたのは間違いない。
ここの温泉は、入山料¥500円を払うと入浴できる。
男湯を覗くと男性の方が「貴方ここまで来て写真を撮らずに入らないともったいないよ」と言われたが、私も「ちょっと前に、かっぱの湯に入ったばかりでノボセソウです」と答えると、「あそこのお湯はいいですよね〜え」と・・・。なんで、始めてあった人と温泉の話をするのだろうと不思議だった。
確かに、入りたい気持ちもあったが、硫黄の臭いが立ち込めとてもきつそうなお湯そうだった。手を漬けたら少しヌルメの湯かなと思いきや、手前の蛇口をひねると熱めの湯がでるとか。
恐山は画像としても残しておきたかったので、カメラ2台とレンズを3本と中型の三脚と持ち歩くことにした。
結構、端から端までくまなく歩いたら、1時間30分かかってしまった。
入る前に飲み物を忘れて、出る頃には喉がカラカラになってしまった。
そうそう、今日が5月1日で開山日とは知らずに行った。
それを知ったのは、2日あとのことだった。
行き当たりばったりというか、運がいいというか?
入山券を見るとN0 A.001729番だった。
朝6時で入ったのが8時なので、2時間で1,729名が入ったことになる。確かに、駐車場には観光バスも来ていたし、かなり多くの車が停まっていた。
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仏ケ浦(ほとけがうら) |

(右の人影で岩の大きなを比較) |
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(岩が大きく見えたが22ミリレンズでは・・・) |

(今回私が見た本州最北端の大きな桜の木)
私が見た最北の地の桜? 「仏ヶ浦の桜」
ここが最北の桜とは言えないが、少なくとも今回私が見た本州の最も北にあろう綺麗な桜。
津軽海峡の奇岩に寄り添うように桜は、風雪にも耐えやっと暖かい春を向かえ花を付けていた。頑張れと声援をかけてやりたい。
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(仏ヶ浦展望台より) |
国の天然記念物の岩「仏ケ浦」
海峡の風雨と荒波に削られた岩が、まるで仏さまの姿のように立ち並ぶ景勝地。
岩は仏の名にちなんで付けられている。
五百羅漢、如来の首、観音岩と呼ばれている。
国道から岩場まで遊歩道が設けられているが、かなりキツイ坂道(階段)。駐車場から階段を海辺まで下る。登ってくる人を見ると、Tシャツ一枚で大汗をかいてヘトヘト状態。
恐山で持ち歩くのを忘れていた飲料水(お茶のペットボトル)を忘れないようにカメラバックにしのばせ根性を叩きなおして出発。
奇岩や怪岩がある階段を降りていく間にも手はペットボトル(軟弱者)にあった。
ここは、写真で見るより本物の方が迫力があった。それぞれの岩に名前が付いているようだが勉強不足でまったく解らない。本当に現物の岩はデッカイ!。
大きな岩の間や周りを歩いて散策ができるのだが、その大きさは迫力がある。
どうやって、どれくらいの時間でこんな形になったのかと思うと、気が変になるので考えることはやめた。
ここからの夕陽は綺麗だろうな〜あ。
大きな岩を手前に置いて津軽半島に沈むのを想像してしまった。でも・・・大間が待っている。
ここの駐車場から、この岩場までは、心して歩かないとエライ目にあうだろう。
ペットボトルの持参は絶対必要でしょう。
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本州最北端の地 大間崎 |

(本州最北端の碑) |
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旅の1番の目的地は大間町
大間町に着いたのは15時。
本州の東西南北のうち最南端(和歌山県:潮岬)・本州最西端(山口県:毘沙ノ鼻)は制覇している。
ここ最北端で3つ目に立つことができる(別に最??を趣味にはしていない)。あと最東端(岩手県:?ケ崎)が残るのみ。
ここ大間は、もっと広く大々的な駐車場もあるのかと思いきや、車で先端の碑がある前まで行ける。
道に面して、観光物産店、お土産や、民宿などが立ち並んでいる。
石碑を前に、車をいれて写真撮影をするのが、後から後へ観光客を載せた車や単車が来る。
車を停めるスペースは、その道より少し中に入った所にあるのだが、歩くのが面倒なのか、みな考えるのは同じ。
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(マグロ一本釣りの像) |

(クキド瀬戸・弁天島大間埼灯台) |
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青森県大間町にある北緯41度32分38秒、東経140度55分00秒に位置する本州の最北端。
下北半島の突端にあり、現在は公園が整備され、本州最北端の碑やマグロ一本釣りの像がある。公園の前にはレストランやおみやげ屋が軒を並べており、本州最北端証明書もここで購入できる。(100円)
以前は本州最北端の碑がある小さな公園だったが、2000年頃(詳細知らない)に現在のように整備された。
沖合600mの弁天島にストライプ模様の大間埼灯台が建っている。
平成12年(2000年)に放映されたNHK連続テレビ小説「私の青空」の舞台になった場所で、各所にそのロケ地が残っている。
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最北端に立つ気分を想像して楽しみに来た!・・・がそこにある風景は車と人で一杯で最北端を示す石碑の前などは行列状態。
カメラをぶら下げて一人で立っていようならば、次々とシャッターを押してと、後ろに並ばれてしまう。
この写真も、撮影を頼まれた方にすかさずカメラを渡してお願いしたもの。
本州最北端は、風が強くかなり寒かった。この後ろには北海道があるはずだが姿は見れなかった。写真を見るかぎり人は居ないようだが、かなりの観光客がいた。
しかし、本州最北端に立てた気持ちは感無量!
我ながら、無謀な旅に出たことで嫌悪感をもっていたが、大間にいることで喜びが勝ったようだった。
旅に出て良かったな〜あ?
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本州最北端のガゾリンスタンド |
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マガジンの掲載された本のガソリンスタンドの説明では、「ただ、燃料がなくなっただけ・・・」とかあるが、そうではない、ガソリンを入れる場所をわざにここにしたのである。確かにガソリンが少なかったこともあるが、このガソリンスタンドの看板が、本州最北端のガソリンスタンドとあったのでここにしたのが本当。
ちなみにここで24.5リットルを給油した。 本州最北のガソリンスタンド
大間町に来た証し? ただ燃料が少なかっただけです。 でもガソリンを入れる時に店の人に確認を取りました。「ここは、本当に本州最北端のガソリンスタンドですか?」、そしたら「ハイ、間違いなく本州最北端です」と力強く返答があった。なぜか、ここ大間町が、本州最北端の地だと実感できた。
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大間の 下手浜漁港 |
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(下手浜漁港) |
夕陽の撮影場所を車を置いて歩いて探していたら、ここの漁港を見つけた。この画像の向きは東向きであるが、この対岸の東から大間向きに夕陽の撮影も考えたが、大間崎が見えなくなるのである。
どうしても、大間(本州最北端)に沈む太陽が見たかったのである。
かなり悩んだ選択でもあった。
ここの2〜3日おれるならいいのだが・・・。
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大間 沈む夕陽 |

(17時20分に少し太陽が出そう・・・) |

(17時49分) |

(これが最後の夕陽 17時51分) |
楽しみにしていた夕陽撮影だが空には雲が覆いかぶさり太陽がのぞく気配がない。
ただ今までにも夕陽撮影していると状況変化が起きることがあり少しの異変に期待した。
撮影場所を下手浜漁港の堰堤から決めて待つこと1時間。
すると一瞬、太陽が顔を出した。奇跡的な出来事に無茶苦茶喜んだ。それでも一番水平線に近づくのはいつか?
しかし18時に再び雲に入ったのが最後だった。
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(18時7分には太陽は雲の中) |
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下手浜漁港の堰堤からの大間崎の夕陽 撮影風景
本州最北端の地の夕陽が位置的には防波堤から可能のようだが、その高さは2mもありその上の面積に三脚は絶対に無理。見ての通り車の右が防波堤で大間崎が見えない。
ここで自慢! 我がジムニーは撮影用の車なのだ。
愛車のジムニーは撮影用のキャリアで上に載れるように改造(3ミリ厚のアルミ板を貼って人が乗れる)もしてある。
撮影場所をここに決めて待つこと1時間。
風がすごく強く寒い。帽子も被り服は3枚着てその上に防寒着を着るがそれでも寒い。
車のキャリアの前の近寄ってくるカモメと遊びながら待っていると、雲と雲の隙間に太陽が覗いた。
本当に、ドンヨリした空に太陽など出るはずないと半信半疑だった。 なんと、奇跡的な現象だった。
大間の石碑と海面が紅く染まり始めた。しかし、十数分足らずで雲にかくれ雨が降り始めた。
何を信じて1時間まったのか、自分でも解らなかったが、なぜか太陽が出そうな気が少ししたのは事実。
ましてや、夕陽撮影の最大の目的、本州最北端の太陽を見たいという思いが通じたのだろうか。
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本州最北端の温泉 大間温泉 大間町海峡保養センター 大風呂 青森県下北郡 |
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本州最北端の温泉と聞きただそれだけで入りたかった。
公営の施設で宿泊やレストランも完備されている。温泉は浴室とは言えず浴場という大きな建物。
メインの岩風呂、源泉風呂、水風呂、滝風呂、そして子供用のプールみたいな浴槽が並んでいる。ナトリウム・カルシウム(食塩泉)。源泉は塩辛さと金気臭があり、46度という高温で供されている。
外から見ても大きな建物であるが、中に入って風呂をみるとこれまた大浴場という感じ。とてもゆっくり入れて値段も370円と格安。シャンプーやボディーソープもあり嬉しい限りだ。
今晩の宿としてここの駐車場の端で野宿させてもらった。
雨も降ったりやんだりで、夜食はコンビニ弁当を食べ、少しビールを飲んで21時には就寝した。
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