<<< 室戸岬の夕日 >>>
半島の突先から灯台をみる
高知県と言っても、四国の南側を全域カバーしている。
太平洋側から、左が足摺岬で、右側が室戸岬。

両者を比較された書物はみたことないが、私はどうしても、足摺岬は断崖絶壁で男性的と、室戸岬はなだらかな岬で女性的と思っている。
足摺岬は岸壁で、海に手を浸けることは難しいが、室戸岬は半島の先端まで歩いて行け、海の中で泳ぐことだってできる。

撮影場所は、下見で海際を歩いてみつけた岩場。平らな所はなく、デコボコした岩の上で、海面までは5mほど。しかし、間違ってカメラやレンズでも落とそうものなら最後、ある程度覚悟をした。でも・・・命はかけないぞ!

この位置が海に一番近く、半島より飛び出た所だろう。
2時間前には、突然の突風と夕立のような強い雨が降っていた。見える空は、低い雲でドンヨリ。

まさか、太陽の顔が見えるとは思いもよらなかった。
ある程度、岩も入れることができ沈む夕陽を見れて、気分はルンルン。
気を良くして、日没後も撮影を続行することにした。
空には面白そうな雲もあり、色が変化し始めるのだ。灯台にも電気が点灯し始める。

辺りはすっかり暗くなり、太平洋側を見ると空には月が出て、数隻の船の漁火が見える。

気が付くと、外灯も無い岩の上で、周囲はドップリと暗くなっていた。
機材を片付け、来た道筋を思い出しながらゆっくりと戻る。

駐車場には、20時過ぎに戻ったが、水しぶき(海水)などで濡れた機材を、外灯がある明るいところで広げ30分かけて綺麗に拭き掃除をした。

駐車場に怪しげな格好で座り込んでいる姿は、妙に不思議なしぐさに見えただろう。

ま〜あ、私を知る人は誰もいないので、まったく恥ずかしくないのだ。
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朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura