<<< 蒲生田岬の朝日 >>>
小高い丘の上に小さな灯台

四国で最も東の端にある岬(四国の最東端)の海面より約40mの小高い丘に、蒲生田(がもうだ)岬灯台(11.5m)がある。
岬の突先の駐車場に着いたのは22時と遅く、道も景色もよく見えない状態だったのだが、国道55号線から県道を走り、岬の海岸線は細く暗闇でめっぽう寂しい道だった。

駐車場には、看板はあるものの外灯はなく、車泊とはいえ独りで寝るには少し怖い所(季節は夏)。灯台の下見をとも考えたが・・・不気味な雰囲気。やはりビールを飲んでイッキに寝るしかない。
しかたなく、早く起きることに。

まだ暗い朝4時前に目をさまして、とにかく灯台がどこにあるのか探しに行く。
灯台がある小高い丘には、歩道から急な石段を登ること約150段。灯台を確認後に、カメラ機材を取りに車まで帰る。

なんと、駐車場から灯台を2往復することになった。

なんなら、一度お試しあれ! ・・・かなりの根性がいりますヨ。

灯台は、予想していたより小さなものだった。ここを訪れた方がHPに書き残しているように、風の強いこと。三脚に立てたカメラが飛ばないかと思うくらいの突風。

しかし、蒲生田岬灯台の展望台からの眺めは、とても素晴らしい。
正面の海上には磯釣りのメッカとして知られる伊島をはじめ前島、棚子島が重なるように並ぶ。

今日の朝日は、雲があるが伊島から昇るようだ。

島を超望遠で狙ってみると、小さな島がシルエットとなり綺麗だ。

辺りを見回すと、灯台の西側の山に灯台の影ができた。

四国の、佐田岬や足摺岬や室戸岬とは、まったく違う感じで、見ておいてよかった岬であり、小さいながらも存在感を持った灯台にも妙に納得できた。

戻る

朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura