<<< 大島の朝陽 >>> | |||
●スキットした朝陽を見たくて来たのだが・・・● | |||
山口県東南部に位置する周防(すおう)大島町は、瀬戸内海に浮かぶ島では3番目の面積を有し、島と本土とは大畠瀬戸を渡る大島大橋によって連結している。 瀬戸内海から昇る朝陽を想像してこの地を訪れた。 前日の夜に島に入り、朝日の撮影ポイントを探して長く伸びた東の先端(瀬戸ヶ鼻)を目指して走ったが、車でいける最後は小さな漁港で、そこに車を停めることもできそうにもない。ましてや、歩いて行ける雰囲気はまったくなかった。 しかたなく、南下をすることにした。 夜道を地図とコンパスを見ながら日の出の方角を予測しながら走る。片添ヶ浜を過ぎて海岸線に五条の桜並木に石碑があった。 車が駐車できるスペースがあったので、そこに車泊することにした。 その石碑は、「シーボルトが上陸した地」という歴史ある場所らしい。 何はともあれ、眠くてもう走る元気はなかった。 朝には、海に霧が立ち込め、撮影にはどうにもならないと判断して移動開始。 少し行くと、島にかかる橋を発見。 地図で確認すると、その飛び出た島は沖家室島というらしい。 なんだろう〜雰囲気が少し違う。 島に渡ってみると、祭りのようだった。 看板には「開村400年周年の記念行事」と書いてあった。 島には霧が立ち込め幻想的な漁村にも見えた。ここからの朝日も考えたが方向が少し悪いようだ。 そうこうしていると、あたりも明るくなり日の出時間の5分前。 どうにもならない。 沖家室島を結ぶ、橋の上に車を停めるスペースがあったので、すかさず駐車。 カメラを出して三脚を立てる暇も無く、いきなり太陽が顔を出した。 右が沖家室島で、左がシーボルト上陸地の牛ヶ首である。 橋の上を右往左往して撮影してみると、こういう面白いもあった。 灯台にしては小さいが、海を照らすものには間違いはないだろう。 あちらこちらの瀬戸内の朝日を狙っているが、どうもスッキリした朝日を見ることができない。場所か季節のせいだろうか? いつかは、スカットした朝陽を見てみたいものだ。 −シーボルトについて− 江戸時代長崎オランダ商館附け医師シーボルトが江戸参府の折に寄港、この地に上陸。博物学者らしく、植物の記録など残している。それを記念して、碑が建てられた。 シーボルト江戸参府紀行によると「文政9年3月4日牛ヶ首に上陸。動植物の観察や対岸の沖家室島、平郡島、水無瀬島をスケッチして、同日の午後出帆…」とあるように、古来より馬ヶ首沖の水道が、海上交通の要衝であったことを物語っています。 |
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朝陽と夕陽の旅 Photo:okamura |