<<< 中嶋埼の朝日 >>>
石見国と出雲国の国境から
大田市の東側に多岐町があり、その境に“中嶋埼”がある。

撮影後に付近を散策して解ったのだが、ここは出雲国風土記登場地で歴史ある場所と記された石碑があった。
出雲国と石見国の国境であり、私は出雲国の地より撮影していた。
ほんの10mほどで石見国という場所。

この撮影場所は、前日に探し回って見つけたところである。
出雲市が見える位置を探す為に海岸線を走った。
まさか、ここが歴史的な場所とも知らなかった。

ただ・・・近くに民家もなく、不気味で、ひとりで車泊する気にならなかった所。寝る場所を探すために出雲市方向に5〜6kmほど戻った。
外灯がある静かな所で、車道の横の駐車場で泊まった。
ところが朝に後ろの山を見ると一面が墓地(季節はお盆)だった。どうりで、何度も目が覚めたのは・・・そのせいだったか?

この地で漂う気配も朝陽を見ると、神秘に満ちた日の出に納得する。
日御碕から出雲市、宍道湖方向から大山あたりが見えている。

そのうち太陽が顔を出した
日の出から少しすると、雲が赤く焼けて龍でも降りて来そうなな雰囲気だ。
撮影場所にふさわしい限りの朝陽だ。

しばらくすると、先ほどの色彩が嘘のような景色となった。

この撮影場所は、神秘的でドラマチックな太陽を見ることができ、印象深い地となった。
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朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura