<<< 阿下(あげ)の朝日 >>> | |||
●朝靄に立つ鉄塔● | |||
広島県福山市の北部に位置する神石郡神石高原町に油木がある。 その町の近くに雲海を撮影しに行った。 雲海であるが、この日に目に入った景色は、雲なのか霧なのか靄(もや)なのか? 私は靄だと思った。雲海の全景よりも一部に目がいってしまった。 他のカメラマンもいて、その話声が聞こえた。 「自然の景色に鉄塔があって人工物は似合わないね・・・、あまりいい景色でないね」。と話をされていた。 ここに来ること自体、鉄塔が何本もあるのは解っていただろうに? 特に、自分にはこの鉄塔が靄の中に立つ姿が気に入ったのだが、否定されると、私の考え方が違うのだろうかと少し不安になった。 しばらくして日の出とともに、太陽光が差し込み始め、靄の中に鉄塔がシルエットとなって見えた。自分では、「鉄塔に朝陽が当たり自然と溶け込んでいるジャン・・・」と独り言をいいながらシャッターを切る。 太陽が出て少しすると、赤味がなくなり、白くなるので、ファインダーから太陽を外してみる。霧というか靄というか、なかなか綺麗な赤色をしているではないか? |
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朝陽と夕陽の旅 Photo:okamura |