<<< 入道崎の夕陽 >>>
ドラマチックな夕陽が見れた
男鹿半島の夕日撮影を考えると、どうしても突先に行ってしまう。
やっぱり迷わず“入道崎灯台”へ足を向けた。16時頃に駐車場に着くが車の多いこと。灯台に近いところには停めれない。
ここは、観光地として賑わっていた。

灯台の北側から東を見ると、“寒風山”が綺麗に見える。
天気も良く灯台や岬には、なぜかカップルが多い。
そうか、「夕日が綺麗な岬」と、どこかの看板で見た。
ひとりで、カメラを提げて歩いていると、周りの景色からはみでているようだ。
でも、私を知る人は誰ひとりいないので堂々と歩く。

灯台より南の岬は、突出た岩があり雰囲気は抜群だ。
これで、夕日のポイントは決まり。
日の入り時には海面を紅く焦がし、岩と岩の間に通してやろう。
自分的には、男鹿半島らしい夕日に喜んだ。

日没の位置を計算して、岩肌を狙い1時間前には三脚を立てた。
そうこうしていると灯台の方向にも人だかりができている。
天気もよく、夕日のスポットとあって、みんな考えることは同じようだ。

ところが、しばらくすると若いアベックが椅子を持って、私が構えている左の岬の突先に陣取って座った。
その距離は、100m弱。
ワ〜オー、このアベックをシルエットにして、海と太陽を眺めるアングルが頭をよぎった。
少し考えた。
@撮影には、何処で撮ったのか解ることを考えると、男鹿半島で入道崎という雰囲気があるべきだ。
Aまた、こんなドラマッチクなふたりのシルエットは、お願いしてもなかなか撮影できない。
@とAのどちらを取るか?

ヒラメイタのだ。
どちらも撮ろう。
欲張ってやろう。

2つのポイントは横に100m、ふたりを後ろで撮影するには、後ろに150mほどの位置に居なければならない。
@の三脚にカメラを付けたまま、Aには別のカメラに200mのレンズ付けて待つことにした。Aの位置では太陽がファインダーに入ったところでやめて、@に走ることにした。

ついに、ふたりが太平洋の沈む夕日のシルエットなり始めた。
少しすると、横位置でも入った。(マウントで切られてます)
残念だが、ここで撮影場所を変わることに・・・走って@に移動。

岩と岩を狙った位置も紅くなり思い通りの夕陽となった。

男鹿半島らしい夕日もよかったが、あの岬の突先にアベックが椅子に座り、何かを語りながら、太平洋に沈む夕日を見ている格好は、時間が止まったようにドラマッチな時間に見えた。

妙に、ふたりの間が離れているのがなんともいえない。

戻る

朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura