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本州最東端の朝陽
2006年5月に、「日本の朝陽&夕陽の旅」に出かけた最大の目的は、本州最東端の“トドヶ崎”で朝日を撮影することだった。
撮影ポイントには徒歩でしか行けず、その距離は5kmとも7kmとも言われている。しかし、目的を果たす為には、天候を考えて2〜3日は覚悟していた。
1度の挑戦で撮影できたのは幸運だった。

起床は午前1時50分。空は星が出て天気は良さそうだ。
就寝前に出かける準備も済ませていたので10分足らずで出発。駐車場からイッキに登りになり外灯はなく、暗闇を恐る恐ると後ろを振り向きながら歩く。

午前3時45分に灯台に着いた。急いで撮影ポイントを探して3時55分に撮影場所を確定した
撮影は灯台と朝日が入る場所と願うが、どうやら中抜けで両端の隅にしか収まりそうにない。14mmレンズを使用するがデジカメでは入らない

カメラをセットして、簡単なバンとジュースで朝食として、朝日を待った。

午前4時31分に、水平線と雲の間にほんのわずかに太陽を覗かせた
ウ〜ン、雲か、しかたないか?

再度、雲から太陽が出たのは6分後。
嬉しくて、望遠レンズと交換して雲から覗いた太陽を撮る。
またまた、遠くには貨物船も横切る

感激! 少なくと、この場で見ている日の出は本州で私が一番と思うと「俺1番と・・・」凄く優越感にしたることができた。おろらく、ここで朝日を撮影した人は数が少ないだろう。
でも・・実をいうと、少し離れた位置に男2人組も日の出少し前に来ていたのだ。
でも・・・でも、確か石碑に近い方が最東端と自負している。
嬉しくなって、本州最東端の石碑で記念撮影をした。


※こんな場所は大好き!
私が、今までに朝日を撮影した場所でも、ここトドヶ崎は特別だ。なんと言っても駐車場までは、大きな観光バスは入れないだろと思うほど道が細い。見たい人が駐車場に着いても、灯台までが往復が3時間もかかると聞くと、そこで諦めて帰る人がいるほど。
灯台まで歩く道には、水道も電気も無い。
少し根性を入れて歩くしかないのだ。
駐車場から、港に出て、左の半島を歩き、最後はいきなり灯台(高さは33.72m)が見える。
だから、ここでは人混みの観光地からは別世界。
見たければ自分の足で行くような場所として残ってほしい。
灯台には、売店も無い。(でも立派なトイレがあった)
自分で飲む飲料水も自分で持って歩く・・・とてもいいことだ。また、道にはゴミが無いのが嬉しかった。
地元の方の努力でしょう。
いつまでも、このままの景色で残っていて欲しいと思ったのは、鮭ケ崎を訪れた方は、みんなそう思っているだろう。


※マナーを考えて!
ただ、この道をオートバイで走る非常識なライダー(携帯なのでブレています)がいた。(入口には乗り入れ禁止の看板がある)
灯台を見ただけで、すぐに戻っていたのは何故?
あれじゃ〜、行ったとは誰にも言えないでしょうね。
いや、駄目でしょう! いくら急いでいても・・・許せん。

私が帰る途中に、70歳前後のご夫婦が前日から車泊されて灯台を目指して歩いておられました。杖を持ってゆっくりと・・・。
この光景を見て、あの単車はないでしょう。
止めてまで、注意はしなかったものの、腹が立つ。
旅人とし恥ずかしいとは思わないのか!

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朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura