<<< 龍飛岬(たっぴみさき)からの朝陽 >>>
鳥肌が立つほどゾクゾクした朝陽
広島県の我が家から1370km離れた・・・津軽半島の突先“龍飛岬”。
旅を始めて約30年間、日本中(沖縄県と島などは除ぞく)で、足を踏み入れていなかった領域(青森県)だった。
夢にまで見た場所で、運よく日の出まで見ることができた。

家を出て、二十数時間後に到着したのは午後23時過ぎで、暗くてあたりの景色はなにも分からない状況だった。起床は午前3時過ぎで、暗闇で撮影をポイントを探し回る。最初は、反対方向に走ってしまうほど方向感覚が狂っていた。(疲れていたのだろう)

龍飛崎灯台の横の小高い丘の上。
午前4時43分に、太陽が顔を出す。
朝陽のズームアップだ。

日の出は下北半島で、左側にはファインダーでは入りきれない津軽海峡の向こうに、まだ雪が残る北海道(5月)がある。
シャッターを切っていて妙に左側が気になってしかたなく、頭の中で自分が立っている位置から180度が、もの凄い景色が存在しているのを想像してしまう。

そこに、朝陽がグングンと昇ってくるのだから、ゾクゾクするのは当然のことだ。身震いがした瞬間。
その一瞬を脳に焼きつけ心に残った朝陽だった。

よく言う、口では表現できない瞬間なのだ。
その場に居るからこそ、実感できる景色というのが妥当。
私が見た、日の出で感激した朝陽のトップ3に入るだろう。

何が嬉しいか? 
やはり1度目で朝日が見れた運の良さだろう。
天候に感謝・感謝・・・。

また、こんな朝陽もあった。


・・・補足として・・・
龍飛岬灯台からも北海道は見えるが、自分が立って陸地を手前にして本土側から北海道が見えて感動したのは、日本海シーサイドラインより見えた景色をお奨めします。

また、ここの岬に、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の、石碑が建っている。よく、観光地にある有名歌手が歌った音楽が流れるもので、龍飛岬でのは石川さゆりだった。石碑にある赤いボタンを押すと、左右のスピーカーから音楽が流れだす。
“ごらんあれが 龍飛岬 北のはずれと・・・ ”
北海道を見ながら、ひとりで聞いていると妙に淋しくなったのは私だけだろうか?

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朝陽と夕陽の旅
Photo:okamura