![]() No16. 2003年8月号 2003年7月26日発売 ■車中泊できるジムニーを、さらに改良 |
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ジムニーを宿としてカスタムしていたのは2年前のこと。 私のホームページにもその時の内容を紹介しているが、それを見てか、時々メールが入る。「同じようにジムニーにベッドを作りたいのだけど、もう少し詳しく教えて・・・」どうやら、私と同じような考えでジムニーに乗っている人もいるみたいだ。 2年使って、さらに使い易くバージョンアップしたベッドを紹介しよう。 車中泊が快適な自作ベッドをさらに使い勝手良く改良 趣味の写真撮影で宿泊地を決めることなく、どこでも寝られるようにJA11の後部座席にベッドを設置していた。その時のカスタムは後部座席をはずしコンパネでベッドを作成。もちろん何度も車泊をして便利に使っていたが、寝床を作るときに上下分離していた下部に置いてある荷物を取り出そうとすると一端外に出て、後部のドアを全開にする必要があった。 少し不便であり時間もかなりかかっていた。あまり使わない道具はいいが、寝袋やマットや毛布などを下部に置いたときは最悪であった。 上部にカメラ機材や衣類やクーラーボックスを置くが、寝るためにはベッドを半分あけるため、上部の荷物を運転席に置き換えていた。ベッドの変更を考えた一番の問題点は、カメラ撮影で朝陽を狙う私には、目覚めとともに移動をするのに荷物の積み替えする時間の無駄であった。寝袋から出てすぐに運転席に移り、撮影ポイントへ車を動かせる方法を考えていた。 荷物の取り出しを重視し、思い切ってベッドを半分に 先月号に「GWの狸組ツーリング」を紹介しましたが、出かける前にJA11のベッドを変更した。 ツーリングは3泊の予定で野宿を決めていたので、思い切って改造に踏みきった。ベッドの変更を次の5点に決めた。 @ベッドの全長は170cmをキープする。 A荷物の積載量も減少させない。 Bカメラ機材は上部に置き、取り出しが容易にできる。 C救急道具は下部にあってもいい(現状維持)。 D助手席も使用できる(現状維持)。 ツーリング中に、疲れを取れる最大の秘訣は足が伸ばせて寝れることが一番である。それにはテントが良いがやはり、やはり、雨でも気にしないで寝れるJA11の中がいい。 荷台から助手席のベッド部分は現状維持でベッドの面積を確保し、板(ベッド)で上下が2分されないようにする為には、 単純に、いままでの荷台半分を切り取ればいいことになる。 ベッドを作成するにあたって、かなりの重さに耐えられるように丈夫に作っていたので、骨組を減らしても強度の自信はあった。 とはいえ、荷台部分の半分を切り離すということは、強度(横ずれ)は減少することになる。 そこで左右に入れていた梁2本のうち、前の運転席側を切り取り、後部ドアは残すことにした。 当初のカスタムで切り取った梁を下げたり、ベッドを支える柱になる木をL金具で止めることで、ベッドの横への強度を保つことができた。 このL金具を止める条件として、荷台に3mm程度の板を敷くことは、今回の変更する内容で絶対に必要なものとなった。 運転中に荷台にある荷物が前にズレない働きも兼ねている。 ベッドを作るときにも運転席からも寝袋が取れて、ベッドから衣類が探せて、寝ていて喉が渇くと飲み物も取れる。 運転中に左の上部に置くカメラ機材一式も、右の荷物の上にカメラバックを積み替えるだけで、簡単にベッドが作れるようになった。 ベッドの面積を半分にすることによって、荷物の移動が容易になったのである。 移動中の荷崩れ対策はベッド後部にゴムで左右に振りわけて押さえるようにしている。ベッドの後部に鉄パイプ(壁に取り付けるハンガーなど)を取り付け、ゴムをワッカにして通して、右と左半分をとめることができるようにした。これで、カメラ機材もダートでも走りで跳ねることを防げる。 また、そのゴムを止める反対側は、廃車となったジムニーより、ウインドウの保護棒2本にして引っ掛け位置を低くい所へも取り付けた。 ゴムを止める金具として使えるのはもちろんだが、高くなった荷物で窓を割らないための保護サクの役割も果たしている。 ひとりで出かける撮影旅行なら、ベッドを組み立てたまま走る 今回のツーリングで3泊したが、以前より寝床を作る時間が半分になり、朝にそのままの(寝床のまま)移動も可能となり、 起きて移動までの時間はベッドから運転席に動く時間だけとなった。 カメラ撮影時は、ひとりで出かけることが多く、ベッドは作ったままである。とても狭く見えるが、これでなかなか便利である。 助手席の上にベッドを作ることによって、3段の棚ができたことになり、助手席の足元は車内で出るゴミを入れる袋や履物(靴、サンダル、長靴)を置き、 助手席の座面には地図やカセットテープやタオルなどを置く。ベッドの上にはノートパソコン、すぐに使えるカメラとレンズを置く・・・というように分類できる。 運転中に板の上の荷物が滑る(助手席側)ので、運転席に落ちないように、幅木を運転席側にとめている。 これは、荷物を落とさないための効き目があった。 今回のカスタムは、以前のベッドを変更してより使い易くなった。寝床を作る時間も荷物の移動を含めても3分以内とかなり短縮できた。 また、車の中で後部の荷物の移動や出し入れができるようになり、とても便利となった。これで雨の日にも濡れずに済む。 寝るときに、荷物を運転席に1個か2個を置くが、朝にこれを動かすだけで車のスタートができる。 これは、私にとっては、カスタムした結果の最大の特典となり、荷造りも整理しやすく、綺麗に収まる。 また、運手席の後部が板が無くなったことで、長時間などの運転で疲れたときに、シートを倒すことができるようになったのも嬉しい。 仮眠も取れるようになった。 今回のカスタムにかかった費用はゼロ円で、ベッドを分解して変更して組み立てた時間は、2時間ほどだった。 |
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※説明1 夏にJA11の中で、より気分よく寝るための秘策を紹介 |
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@蚊退治の対策 夏に寝る時の最大の敵は「蚊」だ。私は夏に、車泊する時の必需品に、スキンスプレーをはじめ、香取線香や虫除けスプレーを持参している。香取線香は、車外の前と後で焚き、必要に応じて電池式の香取マットを車の中で回す。寝るときに、「ブ〜ン・・」という音だけでも寝不足となる。 とにかく、蚊退治を忘れないようにしている。 |
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A暑さ対策 寝るときに、車のドアを全部閉めて寝ると熱くてどうしよもない。そこで考えたのが、防虫ネット。これは、キャンプ用品のタープに使うネットを購入した。もちろん、雨が降っていないときとか、周りに人気があるときに使うことにしている。これで、かなり涼しい風が入り、気持ちよく寝れる。これを使うときはガムテープとビニールひもを使うと、より虫対策に便利である。山の中や、ひとりで寝るときは、いろんな面で怖いので使わない。 |
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B外灯の明かり対策 外灯がある駐車場や車のライトが当たる場合にはこの「簾」がとても便利だ。車の前や後ろのウインドウに被せるだけで明かりを遮ってくれる。また、車内を見えなくするので安心して寝れる。何度が使ってみたが、便利なので絶対にお勧めである。巻いてしまえば荷物にならないのと、昼間の駐車時にも日除けとしては抜群の効果が期待される。 ![]() |
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アウトドア雑誌 “地球丸” 車中泊 『カーネル』より掲載 車中泊を楽しむ雑誌 「カーネル」のSTAFFとして活動開始 writer&phtograperとして連載中! |
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朝日と夕日を追いかけて日本を旅する
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(2011年1月にアップ) |
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http://oka39.net
2002/01/03よりカウト