車中泊 カーネル vol.56 9月号

鳥取県
鳥取砂丘の夕陽
Part51 1枚の写真から〜 SUNSET


<<< 2022年8月9日発売 季刊誌>>>

 カーネルSTAFF photographer  岡村博文 Okamura Hirofumi

 ●筆者紹介●岡村博文 おかむらひろふみ
  1957年生まれ。広島県在住。
  高校時代から、徒歩・自転車・バイク・電車・車を使い沖縄を除く日本を1周する。
  2周目として2001年より「朝日&夕日を追いかける撮影旅」を始め、2010年に終了。
  3周目も撮影旅として2010年から2019年5月まで(北海道は保留。2020年訪問予定)。
  2019年10月から4週目に突入した。
                                   公益社団法人 日本写真協会 会員


<<<P7>>>

 
英語で「Revenge(リベンジ)」とは「復讐」を意味するが、日本語の「リベンジ」は「再挑戦」「雪辱」「仮を返す」など、前向きな意味合いで用いられることも多い。
スポーツ界では、1990年に西武ライオンズ入りした松坂大輔投手が、ロッテ戦で黒木投手に敗れた後に、「リベンジします!」と宣言。再び投げ合い「リベンジ」を果たしている。

 私の「リベンジ」は、撮影の「再挑戦」である。
何度も同じ撮影場所に行き、時期や時間を変えてカメラを向け、前回とは違う最良の場面を狙う。
成功するには、季節、天候、時間帯、太陽の位置、出かける日程などのタイミングが一致すること。
 
 今回の撮影旅は「鳥取砂丘」。以前、思い通りの撮影ができなかった場所lだ。
今回のイメージは、砂丘の丘「馬の背」にいる人影をシルエットにして、太陽が水平線に沈む姿を撮影すること。
機材は、100〜400mmのズームレンズと、400mmf2.8単焦点レンズ、カメラ2台。

 努力の甲斐あって、日本海に日没する前、太陽が彩色変化していくなかで、日没を鑑賞する人影が砂丘のうえでシルエットとなった情景を捉えることができた。

 リベンジのてめに計算し尽くした状況で、思いどおりの結果を果たせた。
今回は、リベンジとしては満点を付けよう。
時間の経過とともに、太陽が水平線に近づくとオレンジと赤と黄色の3色になり、1/3ほど沈むと、両サイドが垂直になり四角形へ。続いて、見たことのない三角形となった。
そして最後に太陽は水平線に沈み、多数のイカ釣り船の漁り火で、幻想的な景色を見せながら、静かにドラマの幕を閉じたのだった。


2022年より隔月年6回(偶数月2.4.6.8.10.12月)と発売!!!

この号から、カーネル株式会社が発刊します

カーネル株式会社へリンクします
 
 無断使用禁止・著作 H.Okamura Logoは使用許可済