車中泊 カーネル vol.55 7月号 ★高知県★ ★柏島を染める夕陽★ Part50 1枚の写真から〜 SUNSET <<< 2022年6月9日発売 季刊誌>>> |
<<<P113>>> いまさらなながら、「夕日」と「夕陽」の違いを考えてみた。 自分なりのニュアンスとしては、「夕日」は「沈む太陽そのもの」で、「夕陽」は「沈む太陽の光によって染められた周囲を含む現象」と区別している。 自分の写真的に表現すると、「夕日」は太陽の形がある主役。 逆に「夕陽」は、夕方の太陽の光が当たった被写体が主役。画角上に太陽の形がなくてもいいと解釈している。 さて、そんな自分なりの解釈を踏まえて、今回の写真の情景をみる。 撮影場所は、高知県の「大堂山展望台」。大月半島の先端部分に浮かんでいる、周囲4kmの小さな島「柏島(かじわじま)」と、太平洋が一望できる展望台だ。 18時ごろ、太陽は水平線の上にあり、雲が「黄金色」に輝く「夕映え」となった。 その30分後には、空が燃えるようあ「紅色」になり、徐々に深い赤に染まり、「茜色の雲」に。 19時10分、辺りは薄暗くなり、わずかな「赤色」が海に残って「黄昏色(たそがれいろ)」となる。 さらにその10分後、太陽は沈み、「薄明(はくめい)」の時間帯となり、薄明りが残った。 空に雲がないときは、空が青白く、「宇宙色」として海面に反射する。 しかし今回は、雲があることで空も海も赤く「残光」として輝いたことで、主役は海の「彩色」で、脇役は景色で「柏島」となった。稀に見る珍しい自然の色彩を、「可視光」として感じることができた。 七変化する「夕陽」は、力強い「朝陽」と違って、風景全体を多彩な色に変化させて楽しませてくれる。 まさに、時間の経過とともに変化した「風景」を、満喫できた瞬間であった。 |
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2022年より隔月年6回(偶数月2.4.6.8.10.12月)と発売!!! この号から、カーネル株式会社が発刊します カーネル株式会社へリンクします |
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