車中泊 カーネル vol.54 5月号

青森県 龍飛岬
龍飛岬からの津軽海峡に沈む夕陽
Part49 1枚の写真から〜 SUNSET


<<< 2022年4月9日発売 季刊誌>>>

 カーネルSTAFF photographer  岡村博文 Okamura Hirofumi

 ●筆者紹介●岡村博文 おかむらひろふみ
  1957年生まれ。広島県在住。
  高校時代から、徒歩・自転車・バイク・電車・車を使い沖縄を除く日本を1周する。
  2周目として2001年より「朝日&夕日を追いかける撮影旅」を始め、2010年に終了。
  3周目も撮影旅として2010年から2019年5月まで(北海道は保留。2020年訪問予定)。
  2019年10月から4週目に突入した。
                                   公益社団法人 日本写真協会 会員


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 私の住む広島県から青森県・龍飛岬へ道のりは、山陽道から北陸道を経て、日本海側の国道と自動車道を北上するルートで、1350kmと遠い。十数年前に目指したときは、25時間で龍飛岬に到着した。

 その時に、強烈な印象として残っているのが、石川さゆりが唄う「津軽海峡冬景色」の曲である。疲れ果てて着いた駐車場では、強風でクルマが揺らされるのを避けるためにトイレ横に陣取った。観光地のトイレは人の動きが激しくて、特にここはトイレから出た人たちの眼に入る場所に「津軽海峡冬景色歌謡碑」がある。

 石碑の前に立つと「赤いボタン」があって、ついつい押してしまう。
すると・・・「ごらんあれが龍飛岬北のはずれと♪」と2番の歌詞が臨場感たっぷりで流れる。GWだったので観光客も多く、寝ついたかと思うと再び曲がスタート。ヘビーローテンションで聞かされ脳裏にレコーディングされてしまった。いまだに、この曲が流れるたびに、龍飛岬の石碑のことを思い出す。

 さて今回の写真は、2017年5月に4日かけて撮影しながら、1350+α=1750kmを北上したときのもの。
撮影場所は竜泊ラインの「眺瞰台(ちょうかんだい)標高約500m」からの眺望だ。
突然、津軽海峡に不思議な帯状の雲が発生して、夕陽が絡み、圧巻の情景を魅せた。
夕陽が反射した海面と雲の間に、偶然にも一隻の漁船。願っても叶わない自然現象の奇跡と一瞬の幸運に感謝。

 龍飛岬で「龍」がみたいなら、灯台駐車場の近くにある「龍見橋」に、長〜い「龍」が見られるヨ。
ちなみに、写真の中に「龍の頭」が見える人は、幸運をお持ちの人かも!?


2022年より隔月年6回(偶数月2.4.6.8.10.12月)と発売!!!

この号から、カーネル株式会社が発刊します

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