車中泊 カーネル vol.51 秋号

兵庫県 明石海峡大橋
16年越しの11月の朝日
Part46 1枚の写真から〜 SUNRISE


<<< 2021年9月9日発売 季刊誌>>>

 カーネルSTAFF photographer  岡村博文 Okamura Hirofumi

 ●筆者紹介●岡村博文 おかむらひろふみ
  1957年生まれ。広島県在住。
  高校時代から、徒歩・自転車・バイク・電車・車を使い沖縄を除く日本を1周する。
  2周目として2001年より「朝日&夕日を追いかける撮影旅」を始め、2010年に終了。
  3周目も撮影旅として2010年から2019年5月まで(北海道は保留。2020年訪問予定)。
  2019年10月から4週目に突入した。
                                   公益社団法人 日本写真協会 会員


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本州から淡路島に行くためには、明石海峡大橋を渡らなければならない。淡路島には、高校生時代の1974年5月に、フェリーとバイクで訪れている。

 世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」が開通したのは1998年4月。開通記念行事であるサイクリング大会に、地元の仲間十数名で参加することになった。2度目となる淡路島に心を弾ませて、クルマに自転車を載せて会場へ。しかし当日は大雨と強風であえなく中止となり「明石海峡大橋」渡ることあできず。その後も、渡ることができていなかった。

 写真は2014年11月に撮影。撮影旅の計画は、橋を渡り淡路島を1周半して、今度は鳴門大橋を渡り、四国から瀬戸大橋を走る予定だった。朝日と夕日の撮影位置も決めて、完璧なスケジュールを組立てた。

 仕事を終えて夜22時に出発。24時に山陽自動車の白鳥PAでトイレ休憩から帰ると、なんと前輪のタイヤがパンクしていてびっくり。なんとかスペアがパンクしていてびっくり。なんとかスペアタイヤと交換して、高速道路から下道へ。いったん帰宅して仕切り直しを考えたが、計画通り淡路島へ渡る前に、明石海峡大橋に絡む朝陽を狙ったのが今回の写真。

 撮影旅を続けるには、スペアタイヤでは走りきれないと判断。撮影後にクルマ屋さんの開店を待って、安全のためにタイヤ4本とも新品交換して、計画を遂行するつもりだった。しかし突然のトラブルと思わぬ出費で心が折れ、撮影への執着執着心がイッキに落ちて無念の帰宅となった。

 2020年、淡路島に行ったのは、高校生時代から46年ぶり。明石海峡大橋を渡れたのは、開通して22年後のことだった。


季刊誌 1年に4回、発売されています

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