車中泊 カーネル vol.50 夏号

石川県能登半島 禄剛崎灯台
真夏のサンピラー
Part41 1枚の写真から〜 SUNRISE


<<< 2021年7月9日発売 季刊誌>>>

 カーネルSTAFF photographer  岡村博文 Okamura Hirofumi

 ●筆者紹介●岡村博文 おかむらひろふみ
  1957年生まれ。広島県在住。
  高校時代から、徒歩・自転車・バイク・電車・車を使い沖縄を除く日本を1周する。
  2周目として2001年より「朝日&夕日を追いかける撮影旅」を始め、2010年に終了。
  3周目も撮影旅として2010年から2019年5月まで(北海道は保留。2020年訪問予定)。
  2019年10月から4週目に突入した。
                                   公益社団法人 日本写真協会 会員

冒頭で3回目となる。
まだまだ慣れない。
2ページを担当していていた時の方が書くことが一杯あって楽しかった。
また、写真の枚数も多く、その説明をしていれば良かったのである。
1枚の写真から・・・想像するもの、記憶に残っているものが、頭の中にスット出てくれればいいのだが?
いや〜、本当に大変だ。
<<<P7>>>

 
テレビCMでクルマが走る姿の背景が気になる。ほんの15〜20秒に映る背景を見るなり、「海岸線、橋、灯台、奇石、砂浜、城・・・」と目につくのだ。そしてこだわりはS字カーブ。「「この景色は見たことがある」と目に留まると、分析のため地形のイメージを蘇らせて地名を予測。すかさず、一緒に旅した妻がスマホで答え合わせをしてくれる。「ここは通った道!」とわかると、旅中に出合った景色で話は大いに盛りあがる。

 一昨年から日本1周の旅も4周目に突入。海岸線の地形の記憶もまた少し増えた。そんな折、数年前に某レンタカー会社が、海岸線でS字の道をクルマが走るCMを流したことがある。この撮影場所も気になってしまい、わかる範囲の地形を思い浮かべて、景色やクルマや影の方向で絞っていった。

 最後の決め手は、付近の撮影画像とストリートビュー。石川県珠州市の県道28号線で、日本海側にある「奥能登絶景海道」と断定。撮影のために2往復4度走った道で、「禄剛崎灯台」に7kmと近い場所だった。

 能登半島の海岸線は、想像するだけで旅心を駆り立てられる「魅力的」な場所である。特に大好きなのが半島の突先にあるこの「禄剛崎灯台」だ。この時の撮影では、本当なら冬場の寒い時期な現れる“太陽柱(サンピラー)”が出現。とてっも珍しい自然現象で、日の出の時刻の空は、まるでキャンバスに赤色の絵の具で描いたように、真っ赤なひつじ雲が空を覆っていたのが印象的だった。

 水平線に雲がありながら、その間かr垂直な方向に焔の光芒が立ち昇る現象。真夏でも上空の雲は氷晶で構成され、雲の下に光を遮るほかの雲がなかっために見ることがきた偶然の大気現象であった。


季刊誌 1年に4回、発売されています

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