![]() No30. 2005年11月号 2005年9月26日発売 ■四国の夕日ひとり占め 四国を1周するぞ! 2泊3日 1300km 突き出た−足摺岬・室戸岬 |
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今回のジムニーのツーリングの最大の目的は 四国の太平洋側に突き出た足摺岬と室戸岬に立つことだ そこは何度も訪れているのだが、現在日本中の朝陽と夕陽を撮影して旅する者として その地点からの太陽をまだ見ていないのだ ならば、やはり旅に出るしかないだろう そこで今回もまたジムニーで旅立ち、また宿にもなってもらおう |
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足摺岬へは四国カルストを通過 ペルシウス座流星群を見るつもり 新聞で、8月13日の明け方にペルセウス座流星群がもっともよく見れるとの記事が掲載されていた。とりあえず標高1300mの四国カルスト(今回で5回目)にナビをセットし、13日の午後9時に家を出た。 空には星が見えていたが、峠を境にほんの数キロで天候は一変。雨が降っていないものの数十メートル先は真っ白(雲の中)。14日の1時過ぎにカルスト台地に着くが、何も見えないので仕方なく寝ることにした。少なくとも朝陽は見ようと4時に起床。 願いが通じたのか、辺りが明るくなり始め少し遠くが見え出した。撮影ポイントを探して歩いていると、何処かで見たことがある三菱キャンターを発見。それは去年取材をさせて頂いた徳島県の宮井さん一家だった。聞くと13日の夜に地面が明るくなるほどの流れ星を見たそうだ。あいにく私は流れ星は見ることができなかったが、まさかの再会に我々は驚いた。 四駆ならではの昼食場所 暑い日差しはサイドテントで日陰に カルスト台地より足摺岬に向かう途中に、四万十川で渓流釣りをしようと考えていた。釣りポイントを探しながら国道を南下するが、気が付いたら太平洋側の四万十川市(旧、中村市)に着いてしまった。 海岸線沿いを走っていると浜に車が降りた後を発見。景色が綺麗で平らな所を探すため、四駆にシフトし、轍に合わせてジムニーを走らせた。砂利と砂地の境目辺りに車を停め、日除けにサイドテントを広げた。そこは海水浴場ではないが周りには素潜りや釣りを楽しんでいる家族がいた。サイドテントは非常に快適で、食後に少し寝てしまい気づいたら2時間30分も経っていた。 足摺岬での夕陽を楽しみにして到着したのだが、太陽は予想を裏切りかなり別の方角に落ちていくようだ。お目当ての岬の灯台付近には無理と判断し、結局岬よりかなり離れた小高い山の中腹に陣取った。ジムニーのルーフキャリアの上に立ち、宿毛市辺りに落ちていく夕陽を見ることができた。 足摺岬から室戸岬まで一気に走る 私もジムニーもタフなのだ どうしても足摺岬の突先の太陽が見たく、一晩ここで朝陽を待つことにした。もちろんジムニーでの車泊。朝は4時に起床し、岬の展望台にカメラをセットして待つ。そして5時43分に水平線からお望みの太陽が覗いた。これで、満足してイッキに室戸を目指すことにした。 室戸岬には13時頃に着き、昼食も木陰で済ませる。時間が迫り、太平洋に突き出る岩の上で撮影することにした。刻々と空や海や山などの色が変化していく。水平線のかなたに何があるのだろうと思いふけるのも歳のせいかな? とにかくこれで、四国の飛び出た所は制覇したのだ。 四国の秘境とも言える? そこには雄大な景色があった! 四国の地図を見て、ふと気になる場所があった。四国の最東端という徳島県阿南市の浦生田岬(がもうだみさき)だ。室戸岬から100kmあり、岬へは国道55号線から離れすぐに車線1本となり、家もなくなり外灯もない。暗く心細い道を走り、着いた岬の駐車場にも外灯もなくかなり暗い。考えたら夜10時を過ぎて誰もいるはずがない。この日は焼酎を飲んで寝ることにした。 次の日、この岬にある灯台に向かった。約150段の石の階段を登ると展望台があるのだが、そこから見える景色がなんともいえず美しい。まさしく絶景!水平線が丸く見え、足摺岬でも室戸岬でもない開放感ある景色に大満足だった。 旅の疲れはやはり温泉 締めくくりは瀬戸の夕陽だった 帰り道、岬より数キロ戻ったあたりの山の中腹に温泉を発見。大きな建物で、駐車場もかなりでかい。四国最東端の温泉「船瀬温泉保養施設」と聞くと入るしかないだろう。ましてや大きな湯ぶねに1番風呂とは嬉しい。また掛け流しの湯を見ると最高に贅沢な気持ちになる。温泉のおかげで疲れた体を癒すことができた。気持ちよかった。 もう、後は家を目指して走るのみ。しかし、もう1ケ所どうしても私を立ち止めさせる場所が瀬戸大橋。四国ツーリング最後の目の保養にと、瀬戸大橋に沈む夕陽を見た。紅い夕陽は18時51分に沈み、約100km先の家まで一気にジムニーを走らせた。 無事に帰ったのはいうまでもないが、私以上にジムニーは元気だった。 |
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2002/01/03よりカウト