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世間一般には、四駆でキャンプやツーリングをすると聞くと、
ランクルやジムニーなどを想像するが、
三菱のキャンター・ダブルキャブで楽しんでいる人がいるという。
私の知る限りでは商用車として後ろに荷台が付いている車。
しかしそんな大きな車がどうして必要なのか不思議でならない。
やっぱり、逢って確認するしかないだろう。 |
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杖立林道に入ってすぐの路面。宮井さんが過去に走っていたが、今回の凄さにはビックリしていた。
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キャンター4WDでキャンプと
ツーリングを楽しむ家族
今回同行ツリーンをお願いしたのは、徳島県の宮井克治さんご一家。待ち合わせは吉野川の河川敷。後から到着した私のジムニーからは、首をひねり、見上げた位置にキャンター4WD(以下キャンター)の運転席があった。まるで見下されている感じだ。
第一印象は、やはり「大きなあ〜」というもの。
しかし、近くの河原で少し走る姿を見たら、「いやいや、これは見た目以上に力強そうだ」と関心した。早く林道を走る姿を見てみたいものだ。
何はともあれ林道へ
荒れた林道へ突入
さっそく徳島県の穴吹町より国道492号線を走り、古宮から剣山を目指す杖立林道を目指した。しかし、林道はズタズタ状態。道には深さ40〜50cmもある溝が掘れていた。
キャンターが溝を避けながら進むが、30mほど行った所で立ち往生。何度もコースを確認しながらアッタクするが、もし深みにはまるとジムニーでは救出は不可能。先の様子を歩いて確認すると、崖崩れもあるようだ。無理な挑戦は諦めることにした。やはりと言うか、台風が何度も通過して四国の林道も被害は予想以上に多大であったようだ。
その後、走り足りないので河川敷へと移動。もちろん、無謀な走りはご法度なので砂煙を上げるほどは走れない。キャンターの助手席に乗せてもらうと、車内からの視界の広さに驚かされた。高い位置から前がよく見えるのは当然だが、サイドウィンドウを見て2度も驚かされた。ジムニーでは見えないであろう遠くの地形が確認できる。
運転席からジムニーの後方を見ると、ジムニーの屋根上(キャリア)で運転している感じだ。遠くが見えるのは狭い林道でもかなり助かるだろう。この高さは数多くなる四駆でも、キャンターが上位を占めるのは間違いないだろう。
今回は林道走行が出来なかったが、林道を走るキャンターの姿は迫力があったことだろう。その走りが見れなかったのはすごく残念だった。
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運転席からの視野の高さ・広さには驚ろかされた。車内は6人乗りということで、とても広いのだ。
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左から、宮井克治さん、楓太くん、龍太くん、圭子さん。子どもたちは、キャンター4WDに乗ることをとても楽しみにしている。
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荷台に子どもがふたり載っても余裕がある。また荷台に人が入らなければ荷物が取れないほど奥は広い。
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キャンプ歴25年・四駆歴17年の実績
キャンターは走る倉庫として活躍
私なりにキャンターに乗る宮井さんの気持ちが少し解ったが、その理由を聞いてみた。「学生時代から旅やキャンプが好きで、結婚後も家族キャンプで海へ山へ出かけていました。
結婚後7年続いている家族キャンプで、家族が数泊できるテントやキャンプ道具と、自転車4台を2台の車で運んで移動していたんですよ。どうにかして1台で人間も荷物も運べないかと考えていたらキャンターになったのです」と説明をしてくださった。
今回は荷台にキャンプのフル装備こそ積載していないが、食事で使うテーブルや椅子を出すために、子どもふたりが荷台に乗る光景を見たがなんと広いこと。家によくある倉庫と比較しても同じくらいの収納ができると思えるほどだ。
四駆はキャンターが初めてではなく、四駆歴は17年もある。宮井さんは独身時代から静かな山に読者をしに毎週通っていた。現在までに9台を乗り継いで来た。四駆を知り尽くした結果、こんなに大きなキャンターとなった訳だ。
ご家族にキャンターに乗っている感想を聞いてみた。
克治さんは「四駆はデッカイ方がいいぞ!視界の高さには満足。まるで走る倉庫さ!」、
奥様の圭子さんは「なるようになった。好きなようにしたら?ある種の諦めですね」、
子どもたちは、「四駆はよじ登る乗りもの」、というコメントをもらった。
また、「スピードでないね」の問いに、宮井さんは、「出す必要はまったくないんですよ。ゆっくり走りたいので」なるほど、その通りです。ゆったりしたツーリングやキャンプを望んでいるのですら。「子どもはおしめをつけている時から四駆に乗って、小さい体でよじ登るのが当たり前、それが遊べる楽しい車と思っている」と奥さんが言う。
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荷台には、鉄で作っている棚がある。これはかなり荷物の整理ができ、精記載量も増えることだろう。
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勝手に決め付けないで
宮井流の遊び方は立派
私がツーリングやキャンプをするのに四駆を選ぶ時、ランクルやジムニーと決め付ける傾向があった。大きい車体はベッドやキャビンの付いたキャンピングカーと想像してしまうが、荷室が荷台であってもおかしくないだろう。
宮井さんがキャンターに乗る姿をみて、こんな遊び方もあるものだと思った。単純に大きく、荷物を運べることに優先順位を付けて選ぶのも、ぜんぜん不思議なことでないのである。人それぞれの価値観のもとに乗ることは決して否定できない。
こんな車の遊び方もあることに納得でき、キャンプ主体の遊び方にキャンターは抜群の威力を発揮するのは間違いないだろう。
キャンターに乗る疑問が解けた!それは宮井さんの「遊びの行動パターン」と一致したのだ。
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渓流沿いを走るキャンターは、なでだか周りの景色にマッチしている。細い林道を走るキャンターは勇壮だ。
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