 |
|
以前ジープに乗っていた人達が、クラブ結成28年後の現在、
オートキャンピングカー“ロデオ”に乗っている姿をあるホームページで見つけた。
ジープからどうしてキャンピングカーに乗り換えたのか?
また、彼らのクラブがなぜ長く続いているのかその実態を知りたかった。 |
|
|
 |
 |
AWLクラブの歴史
遊び心は一向に衰えないのはなぜ?
今回、お邪魔したのは広島県西部で活動する、AWL(ALL WHEEL LUG)クラブ※1。
ツーリングには、Jeep(J54)とロディオの2台が参加した。現在の会員は8名。クラブ発足当時はクルマはジープを主体としていたが、現在はクラブでロデオを所有している。
その他に、個人所有のジープが3台と同型のロデオ、別のキャンピングカーの2台がある。さらにクルーザーが1隻とログハウスがあるそうだ。
四駆乗りが主体だったクラブが、30年後には活動の目的が、温泉・登山・キャンピングと変貌したのはなぜなんだろう。キャンプ地、島根県に近い八幡高原辺りで、酒を交わしながら私の疑問を彼らにぶつけてみた。
話を聞いたのは代表者の福原一博氏メンバーの島内憲昭氏、弘中則忠氏。福原氏が1976年に四駆好きな仲間を募りランクルBJ40やジムニー8、部員10名でクラブを結成した。クラブ結成後のアウトドアブームの到来で、自分達と家族も遊べる本拠地が欲しくなり、ログハウスを完成させた。
1989年には、ジープワンメイクになり、県内はもとより中国地方を走破。その後、ログハウスを手放し、より遠くへ行くために、「移動式小屋」とし牽引(カシーター)キャンピングが始まった。
そして1999年3月にロデオを手に入れた。なるほど、遊びが時間の経過とともに変化するとこうなるのだ!
しかし、「ジープ」が、「キャンピングカー」へ替わった一番の理由は、「今はジープでなければ走れない所が無く、林道も舗装され、鎖のゲートも閉ざされた所が増えて、道無き道を走ることは許されない。30年前のフィールドはもう無いから・・・。」と皆さんが語っていた。
同じ趣味を持つ仲間と乾杯したころ、遅れていたふたりが登場。場は彼らの登場で一気に盛り上がった。
メンバーが5人で、昔懐かしいクラブの走行会のビデオ撮影をキャビンに設置された液晶TVモニターで見る。皆さん髪もフサフサしていた若かりし時代に戻った気分でワイワイガヤガヤ。ジープで走る自分の姿を見て目がウルウル・・・当時にタイムスリップしている感じだった。
|
 |
 |
 |
 |
キャンピングカーも四駆車に
ロデオを選んだ理由
キャンピングカーで遊ぶのに一番肝心なのは四駆であること。そんな理由からジープ乗りがキャンピングカーを選ぶと、このロデオになるという。
ジープでトレラーを牽引すると全長が10mを越えてしまう。また、トレラーではキャンプ地まで乗ったまま走れない。
キャンピングカーは運転を交代しながら走り、キャビンではゆったりと休憩、ベットに寝ながら移動できるのも嬉しい。
四駆であれば安心して雪道や登山道へ、そして林道やダート道も走れる。車を止めればベースキャンプにもなる。
私は大きなロデオが林道を走る姿が見たくて、福原氏に少し無茶なお願いをした。
「林道をいっしょに走りたいのですが・・・それもダートを」と言うと、広島県戸河内町の聖湖にある林道へと案内してもらった。
途中、ロデオの助手席に乗せてもらった。これが思ったより揺れが無い。運転席が低いせいなのか、前だけを見ると少し重い四駆車に乗っている感じ。
ついでにキャビンでの揺れも体験させてもらったが思ったより揺れがない。これなら少々の林道なら楽々走れる。
キャンピングカーの一般的な使い方は、観光地巡りで、車を止めて寝るのは大きなオートキャンプ場や道の駅だ。しかしAWLの面々は違う。
温泉に入る時や登山する時には狭い林道も走り、目的地まで車で行く。だから四駆でなければ乗るのは怖いと言う。
|
 |
 |
遊びを長続きさせる秘訣!
行動するのは今が肝心!
活動的な人がよく口にする言葉は「今が大切。歳を取って時間に余裕ができたら何かを始める?そんな考え方はナンセンスだ!」「今やりたいことをする。これが基本です」いうこと。私もそう思う。
若いときに好きなことをやっていない人は、歳をとってからその時にどうやって遊べばいいのか解るはずがない。それを実行したAWLは、乗るジープから四駆のキャンピングカーに変っただけのことなのだ。
「今後は、どうするのですか?」の問いには・・・。すぐに北海道へ長旅をしたいとの返事。また、車のエンジンを積み替えるため他の中古車を探しているとか。
彼らにはまだまだやりたいことは、たくさんあるみたいだ。
AWLクラブの長い歴史を聞いて、長いスパンでの遊び方という感覚が、私の知恵袋に収まった。私なりに、「やはり今という時間を楽しもう」という結論に達した。
AWLの皆さんは「遊びは男の浪漫ヨ・・・」語ってくれた。
|

AWLのメンバー
助手席:代表者の福原氏、後部右:事務局の島内氏、運転席:田中氏、後部左:阿部氏、右横:弘中氏。
|
 |
コック長は福原氏。
ロディオに装備されているガスコンロを使い、フライパンを使うコック長の福原氏。
今回4度の料理は全て福原氏のお手製。
夜のメインディッシュは「チーズポテトプロバンス焼き」サブに「ビーフシチュウ」。手が込んでいるだけとても美味い。ポテトに絡みつく妙に蕩けるチーズの、少し焦げた部分のパリパリ感が最高。前日から煮込んでいたビーフシチューはパンに絡めて食す。ワイン・ビール付きで感無量!
とっても美味しかったです!!
|
 |
 |
ヨコハマモーターセル実走式イスズロデオ(クラブ所有)
平成4年式、2800tターボ、乗者数7名、全長6m20(タイヤと後部付属無し)。
外装は、エアーカモフラパターンでウレタン塗装でデザインは島内氏。キャビンは元の内装材を剥がし、発砲ウレタンを吹きつけた。ベッドは2段。内装の改造は全部手作り。足周りも強化ショックアブソーバーとエアサスペンションに変更。水タンクは100L・排水タンクも120L、キャビン専用のサブ電源バッテリー120Aを装備。
運転席にはGPSを、キャビンにはDVDプレヤーに20インチ液晶テレビも装備。
平成10年に約200万円で購入し、130万円かけて改造した。
|
 |
|
「旅好き、四駆乗りクラブと一緒に林道ツーリング」 |
|
 |
私を誘ってください!
本気で遊んでいる人たちに逢ってみると、生きている幸せを感じる。こんな面白い人生をもっと知りたい。趣味の中で四駆を道具として遊んでいる方、私にもこっそり教えて!
|
 |
自己紹介のホームページ
My Maniac Homepege http://www.fuchu.or.jp/~okaura
お誘いメールアドレス(携帯電話からでもOKです)
電子メール magazin@oka39.com |
※1
AWLクラブのホームページ http://awl.chat-jp.com/
|
|