今回は「お盆だ!林道一気走り!!」というわけで、近所の林道を繋いだ小旅行の紹介だ。
前日まで仕事。大して準備もできないまま寝る前に地図を見て林道3本をピックアップ。
翌早朝に出発し、ひとまず兵庫県・氷ノ山を目指した。宿はもちろんJA11Vの中。
行く先々で新たな林道を探しながらひとり旅。思い出に残った林道は写真に収めたので、次ページで紹介しておこう。
●先の読めないドキドキ感 林道探索の面白さはこれに尽きる
夏のお盆時期にJA11でツーリングに出掛けるようになって3年目。
2001年は、山口県の「角島」、2002年は「島根半島」、そして今年は兵庫県の「氷ノ山」。過去2回は2泊3日の旅であったが、今回は仕事と休みのスケジュールがうまくとれず、仕方なく1泊2日となった。
いつもなら、海から登る日の出、海に沈む夕陽をカメラで狙うのだが、氷ノ山は1000m級の林道。山の天気は当てにはならない。まして今年は雨が多く、ツーリング中にも雨の予報だ。
そこで、太陽の撮影は諦め、ただただ、林道を走ってこうようと決めた。氷ノ山には、過去2回訪れているが、その周辺には走っていない林道がまだある。
林道の面白さは、何と言っても、「知らない道を走ること」にある。
特に、ダートとなると、路面が刻々と変化し凸凹がハンドルに伝わり、それを体全体でで感じることがでいる。それがいい。だから舗装道路よりダートの方が面白い。ましてや、初めての林道を走ると、ひとつひとつのコーナーの先が楽しみになる。コーナーを曲がると路面も変化し、周りの景色も一変することが多い。ダートの林道だと、人の手が最低限加わっているだけで、特有の「荒れ」が保たれている。これを、「雑な道」見るか、心地よい自然というかは、気の持ち方だろう。
●とにかく林道を走りまくる! 合計700kmのソロ・ツーリング
朝5時に起きて、24時間営業の店で、朝、昼、夜、朝、昼の5食分と飲み物を確保してクーラーボックスに入れた。とにかく、林道を走り続ける気だったので、どこで寝るか、どこを走るか、どこで通行止めや行き止まりになるかと考えていたら、食事は全部、持参するのがいいだろうという結論。
結果的には、2日間で、お店には1回(どうしても米類がほしかったので弁当を購入)とガソリンスタンドに3回入っただけで、700Kmを走っていた。
●2日間で合計10本の林道を走行 でもダート路を探すのはひと苦労
今回、結果的に走った林道は10本ほど繋いだコースを走ったことになった。もちろん、幾つかは出かける前に決めていた林道だった。その後は、その場で地図を見ながらルートを決めた。しかし、氷ノ山の周りに東から北にかけてまだ10本ほどある。あと1日あれば5本は走れたかな?
できれば、綺麗な渓流に足を漬けて、コーヒーでも沸かしてのんびりしたい(昔は渓流釣りをしていた頃はやっていた)林道のの何がいいか、山奥の何がいいか?森林の緑や、鳥やセミの声、流れる水の音、これを体で感じることができる。林道にはそれが全部備わっている。せっかくのオフ性能を持って余している人、街なかしか走ったことのない四駆乗りの方に、ぜひとも体感してもらいたい。「森林浴」を満喫してもらいたい。自然の素晴らしさと、本来の四駆車の良さがわかりますヨ。
次のページで今回のツーリングで走った林道を全部を報告するのは無理だと思うが、そのうち印象的な4本を
ピックアップしたので、ご紹介しよう。
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雪彦峰山林道 <舗装されているが迫力ある林道> |
雪彦峰山林道は全舗装道路になっていたが、山の中腹をなだらかに通り、視界が広く、走った後を目で追うことができる。急な斜面によくぞ道をつけたなと思うぐらいのところに伸びている。途中で、大きな岩が崩れ落ちていた。後半は最近に舗装されたようで道も綺麗だった。 |

林道の入り口には、「崩落の為、通行禁止」と看板があった。
でもジムニーなら通れた。それにしても石がデカイ。 |
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志倉道谷林道 <個人的に良かった林道> |
林道にある看板をみると阿舎利国有林とあり、阿舎利山など1000m級の山の間の渓谷を北上する道だ。林道自体は7kmほどだが、しっとりした森を渓流に沿って登る。ダート路で、峠に近づくにしたがって高度を稼ぐため何度も大きな臂曲り、路面も荒れ始める。何と言っても四駆である有難みがわかる。 |

志倉道谷川林道は、展望こそよくないが、体を揺するほど激しい凸凹もあり、クロカンらしい走りができて納得のいく林道。 |
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瀞川氷ノ山林道 <さすがに長い林道> |
なんと言っても長いダートを繋ぐ林道と言えば、瀞川氷ノ山林道だろう。
国道29号線から、茅葺で山菜料理が名物の“やまめ茶屋”を15時20分に通過。写真を撮りながら氷ノ山(1510m)をかすめてハチ高原に着き、ガソリン給油の為、村岡町に降りて、再度、鉢伏山(1221m)にある林道を目指して、ハチ北高原に着いたのは18時を過ぎ。これでも、林道全体から言うと3分2ほどだ。
林道内では、「熊、出没!」「熊に注意!」の看板をよく見かけ、一人で林道内で野宿(車内ではあるが)は避けることにした。日が落ちて暗くなる前に、残りの瀞川氷ノ山林道の入り口だけ見つけておいた。
前半は、広葉樹が多く、秋には紅葉がすごく綺麗だろうな。ハチ高原あたりは、スキー場があり、林道もその周辺は舗装化されてダートは途切れる。 |

今回も電脳ジムニーとして、車のGPSとノートパソコンのGPSを装備している。
その情報では標高を950m−1000mをアップダウンしならが走る。
直線の長いのも特徴的な林道だ。 |

標高900m付近に蝶々を発見。
蝶図鑑で調べたら、「アサギマダラ」という。
濃茶色地に青い斑紋があり、その青い部分が半透明。
本州、九州、四国で見られるマダラ蝶の仲間。
あまり羽ばたかなずにフワフワと優雅に飛ぶ。
しかし、マーキング調査では数百キロも飛ぶという。 |
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根知遠藤林道 <行き止りの林道だが、気持ち良い>
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国道482号から岡山県に入っての上斎原村から倉見温泉を繋ぐ林道だが、長い間拡張工事をしているようだ。上斎原村から峠までには、四分の三は2車線の舗装道路となっている。
普段は峠付近から通してもらえるかどうか心配だ。今回はお盆とあって、工事作業はしていなかった。
この峠の手前を右にダートがある。古びた看板「通行止」。ダートの道に誘われて入ってしまた。
フラットで走り易いダートで気持ちいい。植林や木を切り出すための林道のようだ。
それにしては、道が綺麗で、景色を堪能しながら走れる。最後は道が消えていた。 |

3kmほどのダートには、通り抜けできないという残念な気持ちより、走れて良かったという心地よい林道だった。 |

この倉見温泉側は、普段は通れないかも。
私は作業車が走る道を下って抜け、最後は橋をかけている現場に出てしまった。 |
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走り繋いだ10本の林道 |
(((1日目)))
まず、兵庫県夢前の雪彦山(新潟の弥彦山、福岡の英彦山と並ぶ日本三彦山)の東側を走る〜@雪彦峰山林道(約19Km)〜坂の辻峠〜A林道・峰山太田池線(約14Km)(峰山広域基峰林道)の途中、砥峰高原に電線配線工事で出れず、長谷ダムに回り一宮町にでる。県道521号線をひたすら北上し、B志倉道谷林道〜国道29号線に出て、やまめ茶屋からC瀞川氷ノ山林道〜ハチ高原〜ハチ北高原〜スキー場の駐車場で車泊〜
(((2日目)))
C瀞川氷ノ山林道(鉢伏山1221m)〜瀞川山(1039m)〜村岡町〜一二峠(ほいとうげ)美方町R482を南下〜D桑ケ仙林道(小代渓谷)〜峠〜和桜町〜E東因幡林道(入り口ゲートありは知れない)〜R482を南下〜R29船岡町〜林道発見 F大滝林道―最後に道が無い〜引き返る〜R482を南下〜佐治村〜辰巳峠〜上斎原村〜G根知遠藤林道〜峠〜H無名林道(3Km)(だが行き止り看板がある)〜引き返す〜峠に戻る 〜根知遠藤林道 (普通の日は工事をしていたら通れないかも)
I倉見温泉当たりの林道(何本も入り口がありどれかわからない)
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