毎年GWは、私の入っているクラブ「狸組」のみんなでツーリングするのが恒例。
今回は四国の佐田岬が目標ポイント。
「趣味のカメラ撮影」を思う存分楽しもうと決めていましたが・・・。
綺麗な夕陽に狸組より遅れをとる
GW直前から天気予報をチェックしていて、連休は日本列島が高気圧の中にスッポリ入っていると読んでいた。今回のツーリングは毎日晴れるゾ!風景の撮影旅行にはうってつけ。ようし、夕陽と朝陽を撮ろう!。
皆との待ち合わせ場所は「しまなみ海道」の因島大橋を渡ったパーキング、集合は午後7時である。私は先回りして、しまなみ海道の愛媛県・大島の亀老山に午後5時30分に着いた。
狙うは来島海峡大橋に沈む夕陽。以前のトライでは見ることができず、2度目の挑戦となる。隣には、私同様、夕日を狙うアマチュアカメラマンが数人いた。思った通り海が紅く染まり来島海峡大橋に、太陽がかかりゆっくりと沈み始めた。「綺麗だ!」隣りにいた人が小さな声で囁いた。ファインダー越しの風景は絶景だ。デジカメとスチールカメラ、一眼レフ2台並べ、時間と共に刻々と変わる景色を切り取っていく。
おっと忘れていた。集合した6台と7人も四国に向けスタートしたと携帯に電話があり、そのうち眼下の来島海峡大橋を渡り始めたと無線連絡が入った。海が空が一刻と変化している最高の時を逃がす訳にいかない。辺りが暗くなり、橋にイルミネーションが点灯して、これまた綺麗。今回は撮影の旅として最高のスタートを切った。その後、合流できたのは松山市の西側・伊予市のシーサイド公園の駐車場で、午後10時過ぎだった。佐田岬半島の付け根辺りまで約50km手前付近。
佐田岬への道案内役はJA11
クラブツーリングの行き先の調査はあまりしないほうで、特に今回、自分の中では写真撮影が主な目的。皆とつかず離れず走りながら、撮りたいものを撮って回りたい・・・。
一応、今回のツーリングは、参加メンバー全員が足を踏み入れたことのない、四国の「佐田岬」と決まっていた。しかし、「道順は?」と聞いてみたら、「佐田岬ってどんな所だろう〜」「両側に海が見えながら走るのだろか?」。
どうやらルートは誰も考えていないらしい。すると、私が本誌のツーリング取材(※)で行ったことがあるのを知ってか、私を向いて、「案内して!」のひと言。多数決である。ウ〜ン・・・。
よし、どうせなら前回に走っていない道を通って、今後の写真撮影のポイント探しをしよう。愛車JA11に搭載しているGPSにチェックポイントを落とした。もちろん佐田岬で夕陽撮影が間に合うようにルート設定をし、途中で海産物を売っている場所にも立ち寄ることも忘れない。
佐田岬の先端を目指し、林道を2本(牛ノ峯林道・双海町)(峠磯崎林道・保内町)、海沿いの県道を約2時間以上走り、佐田岬の長さを身を持って体験した。夕食用に、伊勢海老とサザエもゲットできたのも嬉しい限りだった。
予定通りの時間に岬にも到着し、宿泊地は岬の駐車場に決定。もちろんキャンプである。岬の展望台より九州に沈む夕陽を撮影して帰ってきたら、炭をが起こされ宴会はすでに始まっていた。
GPSと地図を頼りに先頭を走る
さあ、今日のスケジュールは?と聞くが、メンバー誰も考えてないようだ。「エッ、何処へ行くの?」・・・其のうち「何処へ行きたいの?」と聞き始めている自分に気がついた。同時に「温泉に浸かりたい!」「もちろん、林道もあるよね?」と注文も聞こえてきた。どうやら、この日のルートも私に託されているようだ・・・。
では、しばしの時間をいただき、GPSと地図でコースを決定。狸組が末走行の林道を走り、温泉に浸かり、山道をクネクネと走って、最終目的地のキャンプ地は「四国カルスト台地」。海抜0mから標高1300mの旅をセットした。メンバーに、コースを説明すると、誰も聞く耳もたず、車に乗り込み待っている始末。あれ・・れれ!
さ〜あ、付いて来いと言ったもののスタートとして10分もしないうち、半島が朝靄に隠れる岬が見え、「ご免、ちょっと写真を撮っていくから、先に行っていて!」「そのまま佐田岬メロディーラインを走り八幡浜市へ向かって!」と集団から離脱してしまった。
山から靄が風に流され、海面上で浮遊する雲は、神秘的な世界で他国の景色を見ているよう。ひとり人旅なら、ここで自然の変化を待ち、1時間でも2時間でも過ごしただろう。そうは言ってもメンバーを余り待たす訳にいかず10分足らずで立ち去った。
予定通り、林道(大利明松林道・野村町)から温泉地(小薮温泉・肱川町)を目指し、カルスト台地に到着したのは午後5時過ぎ。標高の高い1300mの地は雨だった。夕陽をカメラに収める予定だったが、これは無理。しかたなく、食べることに専念した。午後6時からワイワイ言いながら食べ、全員が就寝したのは10時過ぎだった。
明け方5時で「朝寝坊」?
夜中3時にトイレで目が覚める。雨が上がり星が見えていたので、朝陽の撮影をすることを決めて再び寝袋に入った。午前5時に空を見ると、オット、寝過ごしたかな?。辺りはすっかり明るくなり、東の空の雲が赤く反射していた。車からカメラと三脚を引っ張り出し、撮影ポイントを探す暇も無く、カメラを向けた。高い山の上にいることを忘れていた。日の出の時刻は6時頃と覚えていたが、不覚だった。
朝食後、もう誰にも頼まれるkとなく、自分からGPSにセットしていた。「本日は、林道があり、温泉地を4ケ所通ります。帰宅予定時刻は陽のあるうち・・・。」とやっていたのだ。そうするとメンバーから、「昼ごはんは、美味しいラーメンかうどんが食いたいな」との要望。では、「昼食には亀の井うどん(久万町)、温泉地は古岩屋温泉(久万町)、ふもと温泉(久万町)、本谷温泉(東伊予市)、鈍川温泉(玉川町)で、林道は(
川上小田深山線・小田町〜ぼうじが峠・久万町)のダート・井内峠林道(久万町)を通る」とセットアップ。仕方ない案内するしかないか?。
とはいえ、滞りなく案内できるのも、相棒の伊豆田氏と2人で来たことがあったから。5月の狸組のツーリングはいつも伊豆田氏と一緒で、取材を兼ねていたのだが、この度、伊豆田氏は連休中家族と一緒で、不参加だった。
狸組ツーリングも12年目で二十数回の旅(1回の走行距離は500〜950Km)となる。「佐田岬」は四国地方で行きたくて行けなかった場所のひとつ(今回の走行距離は750km)だった。今回行ったことで、走破できてないのは足摺岬付近だけとなった。
来年のクラブツーリングは・・・何処だ・・・。楽しみ・・・。
※:2000年の1号 “四駆林道”で「佐田岬編」。2000年9号“ウッドランドトレイル”
「四国カルスト編」に相棒の伊豆田氏と取材。
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本ではモノクロでしたが、実際にはこんなに綺麗な景色でした。
カラー画像を見てください。

(来島海峡大橋に沈む夕陽 <18:25> )
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(来島海峡大橋に沈む夕陽 あ〜綺麗だ! )
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(愛媛県:大島の亀老山よりの夜景 <19:22> )
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(佐田岬灯台の夕陽? 海面が赤く染まるのを待ったが・・。)
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(伊勢海老さまの味噌汁。豪華メニュー。)
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(佐田岬に朝靄が浮遊する)
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(カルスト台地の朝陽 <5:12>)
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(カルスト台地の朝)
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(この広々した景色は何度見ても美しい。納得のいく景色。)
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