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No14.
 2003年6月号

2003年4月26日発売

ジムニーの室内灯を明るいLEDに改造



今月は夜間の車内環境の話です。
最近流行の白色LEDを使った懐中電灯をヒントに車内灯を、明るく省電力なLEDに改造してみました。
なかなか満足感の高いカスタマイズですよ!



(本文)
JA11に搭載いしている懐中電灯
それぞれ使い道が決まっている


 ジムニーでツーリングに出かけるようになって10年目が経ちますが、旅の友として使う懐中電灯は、いつの間にか9個に増えていました。マップランプとして車内に常備してあるものや、キャンプや夜間の写真撮影用に使うものなど、それぞれ性能の違うものを、用途に合わせて使い分けていたのです。これを、自分なりに「発光体」部分の構造で区別してみると電球式・蛍光灯式・LED式の3種類になりました。

 この中で、最もポピュラーなものは電球式でしょう。使い勝ってはいいのですが、ネックは何と言っても転地の持ち。使おうとするときに電池切れになっていることも多く、予備の乾電池をいつも用意していないと不安になります。

 でも、LED式の懐中電灯を使うようになって、電池切れの心配はほとんどなくなりました。最初に使い始めたものは、もう2年になりますが、一度も電池交換していません。なでLED式だと電池が長持ちするのでしょう?



発光ダイオードって何?
少し理科の勉強をしましょう


 LED(発光ダイオード)は別に特殊なものではありません。普段の生活で誰もが見にするようなところに数多く使われています。例えばテレビの電源ランプ。赤やグリーンに点灯している小さな明かりがそれです。LEDの特徴は、省エネ・長寿命・そして高い反応速度など。

 LEDはダイオード(半導体)の一種で、その寿命は長く、動作環境などの使用条件を満たしていれば5万〜10万時間ぐらいだと言われています。最近では、白色LEDの開発が成功し、明るさが一段と増したことによって、電球に代わる高原として活躍するようになりました。



なぜLEDランプは電池がもつのか
LEDと電球を比べてみよう


 懐中電灯の電球を点灯したときに流れる電流は、3Vのもので0.5A(500mA)とか0.75A(750mA)です。これに対し、同じくらいの明るさを持つLEDを点灯させた時の電流は0.02A(20mA)という値。要するにLEDの消費電力は、電球の25分の1〜37分の1なのです。

 また、LEDは電気エネルギーを熱エネルギーに変える電球とは違い、熱を全く発生しません。つまり、電球のようなフィラメントがなく、フィラメントが劣化するkともなければ、振動で切れることもありません。だから、電池の寿命も発光体の寿命も長いのです。

 こんな便利なLEDをクルマに生かすことができないでしょうか・・・。そう考えているうちに思いついたのが車内灯です。車内灯をLEDにすれば、エンジンを切ったままひと晩中付けっぱなしにしたところで、バッテリーへの影響はほとんどありません。


ジムニーJA11の貧弱な車内灯を
省電力で明るいLEDに改造!


 さて、市販の電気製品用LEDをクルマに装着するには、クリアしなけらばならない問題があります。それは、電圧の違いです。12V(充電時実測14.4V)の車に、定格3.6VのLEDをそのままつけるわけにはいきません。普通、LEDを安定して動作させるためには、定電流回路などによって電流を一定に制限する必要がありますが、とりあえず、LEDの端子間にかかkる電圧を簡単に下げる方法として、抵抗を使う方法(図1)を採用しました。

 実は3.6VのLEDを4つ直列に繋げば、お手軽に14.4Vの回路になるのですが、今回は、スペースの都合で、10mmの白色LED1個の回路に、抵抗を追加しました。計算では20mAで540オームの抵抗を使うとちょうどいいのですが、微妙に暗く感じられたので、もう少し電流を流して※1、(25mA)みると、ちょうどいい発光色にみえました。というわけで、その時の抵抗値(約470オーム※2)の抵抗を入れました。クルマのライトやヒーター等を使えば、14.4Vの電圧がフルに得られることはないので、これぐらいでちょうどいいでしょう。



用意する部品はこれだけ
安上がりで簡単、是非お勧めです


 用意した材料は大きめの10mmLED(270円)を1個と、LED端子を絶縁するカバーとして電線の芯線を抜いた被覆用コード(赤と黒)を数センチ(0円)。470オームの抵抗が1本(5円)。それにハンダが少々で、材料費は275円プラスαくらいでした。詳しい改造方法は、上の説明を参考にしてください。

 注意点は、プラスの電源ラインがマイナスアース(車体)に触れないようにすること。そのための安全策として、バッチリーのマイナス端子を必ず外して作業するようにして欲しい。これは、クルマの電装系をいじる際の常識です。

                          ● ● ●

 さて、今回のジムニーレポートはどうでしたか?なかなか実用的な改造だったでしょう。私は、このLEDランプを使って、夏までには野外用の照明ライトを自作しようと考えたいます。電源はシュガレット端子。コードを長く用意してキャンプなどにも使用できるものを作りたいと考えています。
 みなさんも、車内灯や、他の改造に挑戦してみてはいかがですか?


※1−定格以上の電流を流して使おうとすると、寿命が短くなると言われていますが、5万〜10万時間の寿命が多少短くなってもいいかな、という判断です。クルマの寿命の方が先にくるでしょう。
※2−抵抗は、本体の色分けによって抵抗値が表されており、今回使用した470オームの抵抗に塗られた色は、黄色・紫色・茶色でした。



大変申し訳ありません。
説明が読みくいと思いますが、頑張って読んでください。
どうしても、読めない時は、メールをください。


(説明 1)

(説明 2)

(説明 3)

(説明 4)

(説明 5)



本文下の(説明 2)、お読みください。 本文下の(説明 3)、お読みください。 本文下の(説明 4)、お読みください。 本文下の(説明 5)、お読みください。 本文下の(説明 1)をお読みください。 地図を見ているのは、今年高校1年生の我が家の長女、好恵です。娘も、時々私の趣味の写真撮影に付いてきます。 私の愛車、ジムニーJA11の車内灯は、何と運転席側のBピラー上にタバコの半分大のものあひとつついているだけ。これでは、夜の暗がりの中で、地図もまともに見れません。 車線変更ラクラクミラーM2Voi  M2は、ワイドタイプのミラーとしても使えるし、1/3だけ別角度に向けて、サブミラーとして使うこともできる。左ハンドルの車にも対応できる。 M2ミラーを裏からみた図。ボールジョイントを使って、サブミラーが自由に動かせるようになっている。詳しくは、ケイズコーポレーションのホームページ「http://keizu-corp.com/pc/」をみて欲しい。 (説明 1) (説明 2) (説明 3) M2サブミラーを助手席窓に合わせると、左上の図のCの位置のクルマがこのように見える。 本来、Cの位置のクルマは、このように振り返って目視しないと見ることができない。 Aの位置の車は、M2サブミラーでは見えないが、Bの位置では、とてもよく分かる。ただし実際は、ヘッドレストがもっと大映しになってしまい、ちょっと見づらくなる。 M2ミラー装着前の状態。ワイド型ミラーをつけていた。左サイドの純正ミラーも、たいした視線移動なしに、フロントウインドゥ越しに見ることのできるもので、気に入っている。 中古のエアコンユニットを探していたら、折良く部品取り用のクルマが手に入った。こちらも前部衝突の事故車だったが、運良くエアコンユニットは無事。被害は及んでいなかった。 ●本文の終わりに説明● ジムニーJA11のエアコンユニット  これが部品取り車から取り外したエアコンユニット。クーリングファンの下にあるのがコンデンサー。細いフィンと冷媒の通る管からなる構造はラジエターに極似している。実はエバポレーター内部のこれとよく似た構造なのだ。 部品取り車のエアコンユニットの取り外し作業をする私。難しいところはプロに手伝ってもらった。 年式によって構成パーツが異なる  上が平成4年式、下が平成6年式ジムニーのリキッドタンク部。冷媒も違うが、使用するパーツも微妙に異なっていたため、丸ごと交換することにした。 オゾン層を破壊しない冷媒  右が古い冷媒。左がオゾン層を破壊しないと言われる新しい冷媒(HFC134a)。どちらも詰め替え用ガスとして入手できる。内容量は200g。 エアコンの不調の原因はココ  この部分、黒く汚れているのがおわかりいただけるだろか。衝突の影響だと思うが、コンデンサー下部が壊れ、パイプから冷媒が漏れていた。 エバポレーターについてホコリ取りは大変だった! @エバポレーター上部の樹脂製カバーを外した状態。フィンにホコリが・・・。 Aホコリを取るのに様々な方法を試したが、結局この方法が有効だった。 B集めたホコリ。どうです。63000km走行でこの量。ゾットします。 C最後に、洗浄液(速乾性タイプ)をシュ〜と万遍なく吹きかけて終了。 秘密基地のできるまで@ 本邸裏手、ガレージ予定地の整地。経費を浮かせるため、ユンボとダンプを借りて自分で作業した。 秘密基地のできるまでA 道路とツライチになるまで掘り下げた。これは1階のガレージにクルマを入れやすくするための措置。 秘密基地のできるまでB ガレージの基礎を打ち、木製の柱を組み立てたところ。2階建てで、上下とも各31uの広さにした。 秘密基地のできるまでC 完成!!ガレージにはシャッターを取り付け、外気をシャットアウトできるようにした。2階も窓付きとした。 1階のガレージにはクルマやバイクを収納。胴体部がコンテナになったサンダーバード2号よろしく、キャンプ道具を積んだジムニーが待機している。 秘密基地の司令部となる2階の部屋。サンダ-バードでいうなら「多機能宇宙ステーション」。ネットを通じ、あらゆる情報が入手できる。 壁には、予備の燃料タンクやグリル、ラジエター、エアクリナー等も吊ってある。 LJ20のウィンカーやライトなど、バラバラにしたパーツを箱に入れて保管している。 スチール棚を3組並べ、ジムニー(LJ20)の予備エンジン2基、ミッション1基、トランスファー1基などを保管してある。 2階は、私の「趣味の宝物」がある。回転椅子360度回転せば、それらはいつでも手に取ることができる。また、ここは情報を集め、整理し、次の遊びをいかに楽しくするかを作戦する部屋でもある。写真の自転車も、サンダーバードメカのごとくいつでも出動可能なのだ。 岡村博文(広島県)  四駆とカメラ、ツーリングと温泉、そして旬の海鮮モノが大好きなエリアレポーター。愛車はジムニーLJ20とJA11。 最初はリアの荷台に蓋がわりの板を渡し、ボディー同色にカラーリングしていた。 荷台に渡す板は収納時のことを考えて板はこのように2枚に分割可能とした。 分割式とした2枚の板は金具で連結するようになっている。 愛犬ログを乗せるスペースを作った。脱落防止の柵は、長男の使っていたベッドの手すりを加工して作った。ログもなかなか気に入ったようで、手すりにアゴを乗せたりしてリラックスしながら乗っている。 1999年に行った紀伊半島・十津川ツーリングにて。たぬき組の中には古いジムニーを愛する者が多い。 助手席から荷台にかけてベッド板を設置したが、荷台の上にまたがるバーが曲者だった。このバーのおかげで寝返りがうてず難儀した。 助手席を外した場所には荷台と同じ高さになるように木製フレームを設置し、その上に板を渡した。 助手席後ろに取り付けてあったスペアタイヤは、このように荷台に渡した板の上に固定してみた。 LJ20用オリジナル幌・最新バージョン   LJ20に乗る友人が先に作った幌を参考に、自分のアイデアを盛り込んで設計した最新版のオリジナル幌。幌の取り付けや取り外しの時間が短く、ドアも脱着できる。いろんな状況に対応可能で、個人的にかなり気に入っている。製作は近 ミシンを使って自分で縫った初代幌。堀ドアはボロボロだった純正幌を修理したもの。 幌ドアを取り外せばビキニトップ仕様に・・・   新型幌もビキニトップ形状。ドアを取ればかなり爽快だ。 幌側面にも工夫がある・・・   幌側面は純正幌骨に結びつける。幌の横幅に余裕があり、雨滴が進入しづらくなった。 透明フィルムの取り付け・・・   リアの透明フィルムは、このように紐を使って、純正の幌骨にくくり付けるようになっている。 折り畳めばコンパクト・・・   幌も幌ドアも外して折り畳んでしまえばこんなコンパクトになる。収納性は純正の比ではない。 透明ビニールで密閉・・・   雨の日、寒い日は透明なビニールシートで後ろ側の空間を遮断する。 これがテント屋に頼んで新たに造り起こしてもらったオリジナル幌。使い勝手は素晴らしくよくなった。 風通しをよくしたい時は、このようにハーフドア仕様になる。 幌と幌ドアの密閉性が向上し、キャビンは雨漏りしなくなった。 幌ドアはこのようにジャンパーを使って開閉するようにした。乗り降りは多少面倒になったが、全体の密閉性が向上した。 トランスファーギヤが折れ、グチャグチャに・・・   図はLJ20のトランスファーギヤ。走行中に四輪ロックした事故の後にバラしてみると、ギヤが折れ、ギヤボックス内がグチャグチャになっていた。左図中、グレーに着色してあるのがトランスファー周りで交換した部品。オ 写真はトランスミッションのハウジング。ニコイチでパーツを揃えるなどして整備した。 こちらもトランスミッションのシャフトとギヤ。サードギヤまわりでは、新品の純正部品が入手できないものもあった。 標高560mの高台にあるタヌキの城(ログハウス)。手作りのため、完成までに7年かかった。 1992年に水漏れしていたラジエター本体を修理。1993年にはサーモスタットと冷却水まわりのゴムホース、そしてゴムホースを止めるクランプ等を全て交換した。 LJ20−1型はもともとオリジナルは助手席のヘッドレストがない。これを探し続けていたのだが、偶然にも解体屋でお目当てのシートに出会うことができた。 バネがヘッタっていたので、バラして鉄の板を追加、フレームも塗装した。 前回に引き続き、我が愛車LJ20の10年間の足跡をご紹介します。「ジムニーは等身大のオモチャ」とはよく言ったもの。幌の作成に始まって荷台の蓋、愛犬用のスペースまで、クルマを様々にカスタマイズして楽しんでいます。いや〜ジムニーってホント、いいですね。 岡村博文(広島県)  四駆とカメラ、ツーリングと温泉、そして旬の海鮮モノが大好きなエリアレポーター。愛車はジムニーLJ20とJA11. 写真上段:自作幌&ハーフドアを装着した愛車で砂浜を駆ける私。若い!写真下段:ハーフドアはビニール製。このように座席側面のバーにスナップボタンで取り付ける。車体にも同じバタンを付け、バタ付きを防止した。 自作の初代ビキニトップ(左)と外注の二代目ビキニットップ(右)   左が自作幌(ビキニトップ)。ビニールとナイロン布で3層構造にして、ミシンを使って自分で縫った力作だ。ボロボロの純正ドアは、1回糸を抜いて、同じ穴に糸を通して補修した。 安全のために後付けしたロールバー。助手席に座っているのは10歳当時の息子・康弘(現17歳)です。 別表で下記に説明 純正ホックで簡単脱着:自作の幌には純正同様スナップピンを付け、脱着が容易に行えるようにした。ミシン縫いの苦労の跡、見えます? エンジンも換装した:電装パーツ類も少なく、エンジンの積み下ろしから組み立てまで、さほど困ることはなかった。
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2002/01/03よりカウト