今回は、愛車ジムニーLJ20とJA11が仲良く駐車している我が家のガレージのご紹介です。
ただのガレージじゃありません。
小さくても機能満載。「サンダーバード」の秘密基地のように、私の夢をてんこ盛りに詰め込んだ、自慢のガレージです。
(本文)
少年のころ描いていた夢が実現
趣味の世界広がる秘密基地を持つ
♪ファイブ。フォー、スリー・・・・
今でも聞けば心躍る「サンダーバード」のイントロ。少年のころ、TVの前にかじり付きながら見ていた思い出の番組だ。「サンダーバード」は1964年〜1966年にイギリスで製作された人形特撮TV番組。日本では1966年にNHKによって放映され、その後何度も再放送されている。「サンダーバード」とは国際的な事故や災害の救助を行う組織で、正式名称は「国際救助隊」。南太平洋に秘密基地があり、救助メカとして1号から5号までを備えていた・・・。このメカの出動シーンで登場する秘密基地は私にとってまさに「夢」の世界。子供心に、「いつかはあそこへ行きたいなー」と思っていた。そんな夢が実現・・・。といいうわけではないが、我が家にも秘密基地ならぬ「ガレージ&遊びの作戦会議部屋」を作り上げた。
この秘密基地を手に入れたのは自宅の建替えをした6年前のこと。30代後半までにいくつもの趣味を経験してきたが、ふと気が付けば、その残骸や戦利品が一杯になっていて、収納する所もなくなっていた。そこで我が家の大蔵大臣(奥様)と相談したところ、集められた宝物を新築の家屋に入れる訳にもいかないということで、しかたなく倉庫を造ることが許されたのだ。最初は小さなものでいいと話に出し・・・。しかし、いざできてみると1階、2階ともに31u、計62uになった。
1階は小さな整備工場
いつでも「出撃」できる環境
1階は平常心から「遊び心」へと変身する場所。サンダーバードさながら、いつでも「出動」できる乗り物がある。入り口はシャッターで開閉し、2台のジムニー(LJ20&JA11)が待機している。他に単車(モンキー、ダックス、バイアルス)があり、コンプレッサーや充電器、フロアジャッキなどを備えている。整備時に必要な工具(スパナやメガネレンチ等)はもちろん、潤滑油やスプレー(サビ止めや耐熱塗料等)も最低限用意してあり、バッテリー液、不凍液等は常時切らさないようにチェックして、なくなると補充するようにしている。
奥のスチール棚にはLJ20の予備パーツが保管してあり、板バネや燃料タンク、、エアークリーナ等もあり、前後のデフもひと組置いてある。でも、何から何まで全ての部品を揃えているわけではない。私が持っているLJ20が最低限乗り続けられればいいのだ。現在ではJA11のパーツを少しづつ集めるようになったが、まだ部品取り車として安く手に入れるものは少ないので今後の出具合いを楽しみにしている。また、パーツ棚を増やさなきゃならないかな?
2階は趣味の宝物を満載
自分の活力と創造力の源となる
作戦室とも言える2階には、パソコンがある。これは電子メール&インターネット専用機があり、情報収集や遊びのプランニングに役立てている。遊びの計画や資料作りは仕事の合間(主に夜間)に行うため、完成まで数日かかることもしばしば。そのため、机を大きめにいて資料を置いたまま翌日も続けて見ることができるようにしている。
机から左に目を移すと、天井からぶら下がっている自転車が7台、目に入る。5台はすぐに乗れる状態であり、クルマの屋根に載せるキャリアもある。その気になれば四駆で山へ行き、林道をマウンテンバイクで走るなんてこともできるのだが、体力を鍛え直さなければいけないだろう。ちなみに、2年前には東京から広島までの900kmを、2日と20時間で走破した記録を持っている。免許を持つ前から、旅は大好きだったのだ。あとは最近始めたカメラ機材の防湿庫や撮ったポジを見るライトボックスを備えた別の机があり、富士山や槍ケ岳などを登頂したショイコや登山靴、渓流釣りの竿や道具一式、雑誌なども置いてある。いままでやって来た事が形になって残っているのを見ていると面白いアイデアが自然と沸いて来てファイトも出る。
夢を実現するために
経費削減を徹底した
この秘密基地は本宅の裏手にある。建設前は、土地が道より数十センチも高く、もとのままでは車も止められない状態だった。そこで、本宅の基礎を造る時にきていた大工さんに無理を言ってユンボと2t車を1週間ほど借り、自分で整地した。ユンボの操作法はクラブのログハウス建設の時に経験していたので分かっていたが、いざ掘り出すと思ったより多くの土を掘りださなければならず、かなり苦労した。土間に鉄筋を入れたり、基礎を造ったりするにもできるだけ職人さんの手伝いをして、経費を節約した。そして張りの木や柱はそのまま剥き出しにして、内張りにはラス板を隙間無く張り合わせた。このラス板はそう高いものでは無い。大工さんには設計と柱の木組みをしてもらい、後は私と友人とで屋根の下地と2階の床板を張った。窓と扉は大工さんにお願いし、周りの壁は大工さんの手伝いをしながら打ち付けた。ただしこの方法は大手ハウスメーカーの大工さんでは無理かもしれない。融通の利く個人商売の大工さんだからできたのだろう。
窓とドアは以前の住宅に付いていたものを装着。これは査定の時に聞いたら、減税の対象となった。住宅と隣接することで、「住居と倉庫」となり、別の課税率になって金額も安くなった。また、火災保険も分割でき、安く入れた。これらは、ログハウスを建てた時に得たノウハウである。
秘密基地については、よく「羨ましい」と言われる。その人たちは決まって「欲しいけど、家族からそう言われるか・・・」と言う。ついでに私は「遊び人」と定義されてしまう。そりゃあ、毎日仕事もせずやっていたらその通りだが、これでも休日も休めないくらいに働いている時もある。それに皆さんが楽しんでいる野球やゴルフ、スキーなどにはあまり縁がない。私は、ただ遊び方と、時間の使い方が違うだけだと思っている。とにかく、もう、誰が何を言ってもこの秘密基地は手放せない。
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