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No01.
 2001年11月号

相棒・JA11がやって来た!


(本文)
エリアレポーターとして取材をする前から「旅」が好きだった。
特に写真にこだわりながら景色を撮っていたわけではなかったが、いざ誌面に載せる写真を取り始めると、綺麗なもの、変ったもの、驚くものが「被写体」として目に入ってくるようになってきた。
レンズを通して見る世界はなかなか面白い。
と言うわけで本格的に趣味として写真撮影にのめり込んでいったのだが・・・、
今回はその相棒としてジムニーJA11を迎え入れた。




写真撮影のために単独行に新しい相棒が欲しくなった。

 「林道・温泉・美味しい食べ物」を探して相棒の伊豆田氏とエリアレポーターを始めて2年目が過ぎた。その取材車として伊豆田氏のチェロキーと私おハイラックスがあり、またそれとは別に、伊豆田氏はジムニーSJ30(幌)、私はジムニーLJ20(幌)を所有している。
普段はこれで不満は無い。しかし新たにもう1台、クルマが欲しくなってしまった。伊豆田氏とふたりで出かける「ウッドランド・トレイル」のツーリングとは別に、私が単独で出かける旅(カメラ撮影)をしたくなったのだ。そのためのマルチな相棒あ欲しくなった。
 必要となるスペックは、まず小さくて軽いこと。高速道路を快適に走り、長距離を楽々こなすこと(LJ20はコレがキツイ)、屋根があること(カメラ機材を守る)などが挙げられる。ついでに地上高は高く、値段が安いこと・・・。かな。その条件で、各方面(友人・車屋)に「クルマを探している」という情報を流した。とは言っても、ほとんどじむにーのことしか頭に無かったが・・・



高知県に格安のJA11を発見 さっそく取りに行って整備を施した


 相談した四駆屋さん(広島県のフォーバイフォーADD)には「それなら、ゴーゴーマルよりロクロクマル、それもスズキのSマークがグリルの真ん中についているヤツがいい・・・」と言われたので、これを基準に探した。それから2カ月後、「高知県にJA11があるぞ。それも格安で」という情報が来た。
 さっそくメールでやり取りして画像を見せてもらい、購入を決定。高速バスで取りに行った。往復約500Km。行きのバス代と帰りの高速代、それにガソリン代と仮ナンバーなどの諸費用を合わせ、出費は約1万2千円だった。
 この後、車検と同時に整備と改造を実施。オイル交換を行って駆動系をリフレッシュすると同時にタイヤ&ホイール、それにダンパーなどをアフターものへ交換。こうして、整備改造費用(別表参照)は、クルマの乗り出し価格(車検・諸経費含む)をはるかに超えてしまった。それでもコツコツ集めたカメラ機材から言うと半分くらいかな?
 タイヤはATを選択。これはオンロードの移動距離が多く、さらにダートは走るけど激しいクロスカントリーはやらない、という走り方を考えた結果だ。ホイールは頑丈でボディー同色のものにして、ダンパーは純正品がだいぶんヘタっていたので交換。いつも荷物を載せるので、ちょっと固めの物にしておいた。
 カーナビな、もちろん撮影ポイントまでの移動時に使う。迷わず正確に到着したいし、特に知らない街の車線変更、先の交差点の先読みなどが楽になる。また、最近では林道への入り口に東経・北緯が示されたものがあり、林道への入り口が判断しやすくなる。なにより、その時いる地点が地図に落とせることが心強い。



「宿」にもなってもらおう! 後部座席をベッドに改造


 ジムニーに乗車定員の4人まで乗り込むなんてことは考えてもいないので、リアシートレス仕様に変更。代わりに、コンパネを使って簡単なキャンピングベッドを自作した。もちろん、いつでもどこでも横になって寝るためだ。「足を伸ばすことは疲れを癒す最大の条件ナリ」。これは私が長い旅行歴の中で得た秘訣のひとつなのだ。
 また、荷室を上下に区切れるため、荷物をし整頓できるのもありがたい。いざといいう時に必要なものは下に、普段必要なものは上に置く。私は車の道具やキャンプ用品などを下に入れた。
 ベッドには12mm厚のコンパネを使用。リアドア直前から助手席インパネまでの、1750mmを平らにして、運転席以降のスペースも合わせてタタミ1畳分ほどの面積を確保した。体重や荷物などを考えて柱には少し太めの板を選び、補強にL型・T型の金具を使用した。ただ、頑丈に作る為に材料を大きくしたので少し車が重くなってしまったみたい・・・。でも分解は可能だ。
 今でもテント生活には慣れていたが、このベット付きジムニーでは、ホントにどこでも寝ることができるようになった。天気も考えなくて良くなった。とにかく、カメラ撮影の「足」が「宿」にもなるのだ。これはありがたい。
 さあ来月は、このジムニーを使った「初」の撮影旅行、「山口県・角島&千畳敷編」のご紹介です。




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